本日の日経平均株価は、週明けから大幅に下落。先週末比で500円を超える下落を見せる場面もありました。

大きな原因は、新型コロナウィルスによるパンデミックが週末にも大きく拡大したことによって株式市場参加者の心理が冷え込んだことが挙げられます。
中国ではすでに新型コロナウィルスによる死者が80名を超えていると言われ、感染拡大の速度は、かのSARSの10倍以上と言われています。

確かになかなかの規模にわたるパンデミックで悲観的になる気持ちもわからないではありません。ですが、死者のほとんどが老人や子供などの体力がない方たちであり、それほど心配するほどのことか?と感じます。こう言ってはなんだが少し騒ぎ過ぎな気がします。
もちろん新型のウィルスということですから、治療法も確立していない今、そのウィルスに感染したくはありません。私も今朝はしっかりマスクを付けて、完全防備で電車に乗り込みました。
ですが、それと株式市場から離れるのは別物じゃないかなと感じるのです。SARSの時も、MARSの時も、たしかに発覚した直後は株価が下落しましたが、一時的なパニックで終わりました。
たまたま今回は、中国の大型連休である『春節』と重なってしまったため、日本国内のインバウンド目的の企業の業績には大きな影響を与えるでしょうね。具体的には旅行や航空機関連、小売業はマイナスの影響が考えられます。
ですがそんなウィルスが原因で、関係のない株まで叩き売られるという状況に私は疑問を抱きます。もちろん今の時代、どこかの企業が傾けば連鎖して関係のないところまで影響が波及するということも承知していますが、ちょっと株式市場は過剰に反応し過ぎではないでしょうか?
株価が割高だったから『新型ウィルス』をきっかけに、調整が入っただけとも取れますが・・・
こうした業績とは関係なく、一時的な総悲観による株価の下落はむしろ買いになるのではないかと私は考えています。悲しいことに、今月すでに40万円ほど投資している私は、追加投資をすべきか悩むところではあるのですが。
新型コロナウィルスによるパンデミックは1日でも早く終息してほしいと感じる反面、株価の調整はもう少し長く続いてほしいなと考えてしまいます。なんと言って良いのか分からない心境ではありますね。
以前記事でも取り上げたようにSARSによるパンデミックの際には株価が10%を超える下落を見せました。

ですがその後すぐに株価は復活することになりました。今回の騒動でも、終息までどれくらいの時間がかかるかにもよりますが、概ね同程度の10%、NYダウにして、26,400ドル前後まで株価が下落するだろうという見込みでどっしりと構えておけば良いのではないでしょうか。
どちらにせよ、実体経済の成長性が弱まった訳ではなく、一時的なただの調整であると考えていれば、この下落のタイミングこそ追加投資のチャンスとみて良いのではないでしょうか。
そして、やっぱり株価うんぬんではなく、新型コロナウィルスによるパンデミックなんて、一日でも早く終息してくれることを願うばかりですね。株価の調整は嬉しいですが、手放しで喜んでもいられません。
戦争も未知の病も投資のチャンスではありますが、それを喜べるような人にはなりたくないものですね。あくまで投資家としては冷静に。長期的な目線に立って、コツコツ追加投資をするという姿勢を崩さないのがベストではないでしょうか。