以前から何度か記事にしていたのですが、私が現在お付き合いしているパートナーを投資の世界に引き込むことに成功し、2020年から『つみたてNISA』を始めることになりました。

私もつみたてNISAへの銘柄選択に協力し、一緒に話し合ったのですが、彼女は結局こちらの投資信託に投資することに決めたようです。
・楽天・全米株式インデックス・ファンド
いわゆる楽天VTIと呼ばれる、全米株式に投資することができる優良ファンドです。これは、私がNYダウとS&P500をメインに投資しているのでそれとは違った戦略で投資に向き合うと言う彼女なりの選択なのだそう。さらに彼女は先日、個別株として金融セクターの中でも非常に面白いビジネスモデルのブラックロック(BLK)へ500ドルあたりで2株買い付けを行いました。

まだ1ヶ月も経っていませんが、ブラックロックほどの値嵩株すら8%も株価が上昇するあたり、とても好調な市場環境だと言うことがよくわかりますね。

さて、そんな彼女ですが先日、つみたてNISAの初回投資分の買い付けが終わったそうです。
元々は、楽天カードを使ってつみたてNISAの積立投資をしていく予定だったそうですが、楽天カードでの買い付けが『月初』しか指定できないことを知った彼女はやめておいたようです。
「え?何で?」と聞いたところ、どうやら『毎月1回』の積立投資の場合は、『月初』や『月末』、『給料日』などと言った日に設定すると、長期的には若干ですがパフォーマンスが悪化するそうです。月初や月末に積み立てようとする人が多く、それだけ需要があると言うことなんでしょうかね。
結局はインデックス投資だから関係なさそうだし、ポイントもらった方がお得なんじゃない?とは思いましたが、彼女の意思で決めたことですので否定する気は一切ありません。コツコツと積立投資をしていって欲しいなと思います。
これで現時点での彼女のポートフォリオは
・ブラックロック(BLK)80%(約12万円)、楽天VTI 20%(約3万円)
の合計15万円ほどとなりました。投資信託(ETF)を運営している大手企業と、全米に遍く投資する投資信託という、まさに米国経済の成長に全力でベットするようなポートフォリオは少額ながら強気の姿勢と言えるのではないでしょうか。
自分が投資を勧めたことで投資を始め、その人のポートフォリオが成長していくさまを見ることができるのは、なんと言うかとても嬉しいものです。投資を勧めても始めようと行動してくれる人すらほとんど居ないと言うのが現実ですからね。
さらには個別株、その上米国株に興味を持ってくれるなんて今までお付き合いしてきた方たちの中でも初めてのことです。彼女の行動力にはとても尊敬します。
しかも、「初めて買った株はブラックロックです」と言う方は今までお会いしたことがないですから、彼女もまた非常に面白い個人投資家になるんじゃないかなと期待しています。
さて、『毎月1回』の積立投資をする場合、何日に積立投資をするのが最も期待リターンが高まるのでしょうか?日々の株価はランダムですから、絶対にこの日!と言うものがなければそれほど差異はないと思うのですが、1998年3月から2018年2月までの20年間のリターンで見ると、最大で1%ほどリターンに乖離があったことが分かりました。

毎月特定の日に同額を20年間積立投資し続けた場合、日経平均の場合は、最低のリターンとなったのが毎月3日の66.4%。それに対して最大リターンとなったのが毎月16日の67.8%。20年間で1.4%の乖離があったことが判明しました。
一方、S&P500の場合は、最低リターンが毎月19日の104%、最大リターンは毎月26日の104.7%とこちらも0.7%の乖離があったことが判明しました。
つみたてNISAでS&P500に連動する投資信託に投資される方は設定日を給料日後の26日にしておくのがリターンを最大化するコツと言えるのかもしれませんね。
そしてそのデータもさることながら、重要なのは日経平均のリターンが20年間で最大でも67.8%だったのに対して、S&P500のリターンは最低でも104%だったと言うことです。20年と言うそれなりに長期の期間で区切ればこれほどまでにリターンに影響を及ぼすと言うことを我々は現実として受け止めなければなりません。
これを見る限り、毎日何日に投資し続けるかと言うことに頭を悩ませるより、日本ではなく米国に投資すべきと言う当然の結論を早めに導き出した方がリターンを高める結果になると言うことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
投資の初めの段階ではああでもない、こうでもないと色々試して見たくなりますが、それではせっかくほったらかしにできる『つみたてNISA』の意味がありません。
毎日の株価の値動きに捉われることなく、強い米国の成長に乗っかって、ほとんど株価を見ないと言うストレスフリーな投資法を私は推奨したいと思っています。