世界の富裕層の上位2100人余りの資産を足し上げると、世界の総人口のおよそ6割に当たる46億人の資産の合計を上回ることが、国際的なNGOがまとめた報告書で明らかになったとのことです。
世界の貧困問題に取り組む国際的なNGOの「オックスファム」は今月20日、スイスで開催されている「ダボス会議」にあわせて経済格差に関する報告書を発表。去年の時点で10億ドル以上の資産を持つ富裕層2100人余りの資産の合計は、世界の総人口のおよそ6割に当たる46億人の資産の合計を上回っていたということです。
このニュースに対して、ネット上では『少し分けろよ』とか『金持ちを禁止にして資産を分配すべき』などと言った社会主義的な危険な意見も含めて比較的やっかみの意見が多く見受けられます。
こう言った格差社会のニュースを見たときに、あなたはどのような反応を見せるでしょうか?私はというと、『上位の人たちが属する側に行きたいな。』『どうすれば行けるんだろうか?』などと考えるタイプです。これは幼少期から同じように感じていました。
それに対してネット民の意見は果たしてどちらが強欲なんだか。と感じるような自己中心的で何の生産性もない意見が大半です。お金持ちが何にお金を使おうとその人の勝手です。

大富豪からすれば、貧乏人に口出しされるのも不本意だろうが、さらにはなぜ見ず知らずの何の生産性もない人に資産を分配しなければならないのかというところでしょう。お金持ちを叩いて分配をせびるような人に、いくらお金を渡しても何の役にも立ちません。しいて言えば、一瞬だけ消費活動が活発になる程度でしょうか。
大抵のお金持ちと呼ばれる人々は、才能や時期にも恵まれたのでしょうが、おおよそ自助努力によって多額の資産を形成するまでに至りました。その努力を怠って、お金だけを欲するような愚かな人は、一生お金に満足する生活は送れないだろうと断言することができます。
さらに言えば、昨今の技術や情報の進歩によって、大半の富裕層が実施している『お金持ちになる』ための行動を我々のような一般庶民でも実行することができます。そしてそのお金持ちになるための行動こそが『株式投資』そのものなのです。
本当の資産家・お金持ちと呼ばれるような人たちはほとんど現金を保有しておりません。様々なアセットクラスに分配している人が多いでしょうが、富裕層のほぼ100%が保有していると言えるのが『株式』です。それは、現在の富裕層のほとんど大半が、自ら株式会社を設立し大きく成長させてきた企業家やその末裔だからです。海外では国王や国家元首が私有財産を保有することを認められている国がたくさんありますから、国王自らが国営企業の株式の大半を保有しているなんてこともよくある話なのです。
つまり、世界の富裕層のトップクラスに君臨する国王や実業家・資本家と呼ばれる方達は必ず投資家としての一面も持っています。しかも株式投資家であることは必須で、次いで不動産投資家(不動産所有者)であることが多いのではないでしょうか。
こう言った投資家たちが富裕層になることができたのは、ひとえに誰も取りたがらないリスクを負う覚悟を持ち、行動してきたからと言えるのです。極端ですが自らの資産がゼロになるかもしれないというリスクもある中で積極的に行動し、成功体験を積み上げてきたからこそ、彼らは今、大富豪として財を成していると言えるのです。
もし、リスクを取ることをせず、何の努力もせず、物陰からお金持ちを批判するだけの輩にいくらお金を渡したところで、それは”死に金”となるでしょう。たとえいくら莫大な寄付をする資産家であったとしても、たとえ1円でも理由もなく『お金をくれ』と自ら言ってくるような赤の他人にお金をあげるような人は居ないでしょう。
このような格差社会を明らかにするようなニュースを見て『あちら側に行きたい!』と感じて、自ら考え、行動を起こすことができる人が次世代の大富豪となる人なのではないでしょうか。
短期間で大富豪になるのは様々な運の要素がありますが、我々のような一般庶民でも長期的な目線に立って、正しい株式投資を行えば、富豪と呼ばれる程度の資産を築き上げることは可能です。
衰退しているとはいえ、未だに日本は世界から見ればお金持ちの部類に入る国家です。その国に住んでいながら世界のお金持ちから資産をせびるというのは何とも愚かな行為です。本当にお金持ちになりたければ、自らリスクに飛び込んで、世界的な経済の成長を信じて待ち続けるのがベストだと言えるのではないでしょうか。