本日は、暦の上では『大寒』とされており、冬の寒さが一段と厳しくなる季節だとされています。ですが、実際のところ都内は、本日は快晴。デスクワークなんてせずに、お出かけしたいような暖かくて過ごしやすい一日でした。
そんな中、早くも春の装いを感じる新商品がコカ・コーラ(KO)より発売されました。
意外なことに世界初となる『イチゴ味』のコカ・コーラが本日1月20日(月)より期間限定で販売されることになりました!
私も早速試しに買ってみようかと思いましたが、どのコンビニへ行ってもまだ取り扱っていなかったようで、残念ながら陳列されていませんでした。またどこかで目にしたら一度試してみたいと思います。
さて、変わり種フレーバーのコーラと言えば、日本ではどちらかと言えばペプシコ(PEP)が展開するペプシコーラのイメージが強く、私が学生の頃にはきれいなブルーのペプシコーラや、青じそ、きゅうり、あずきなど、ユニークな(美味しいとは言ってない)フレーバーの商品が沢山生まれては消えていきました。
ですが、コーラの元祖、コカ・コーラも負けておらず、バニラやライム、オレンジなど、意外と手堅いフレーバーから、米国では大人気で、『投資の神様』ウォーレン・バフェット氏もお気に入りのチェリーコークなど、結構様々なフレーバーに挑戦しているのである。
これだけ色々なフレーバーに各社とも挑戦しているというのに、イチゴが世界初だということはハッキリと言って驚きました。再現するのが難しかったんですかね?ストロベリーコークは、今日の昼頃にtwitter上でトレンドワードになるほどには話題となっているようです。
コカ・コーラと言えば、誰もが知ってる世界最大級の飲料メーカーであり、売上高で比較すると、世界トップのネスレやペプシコに及ばないですが、コカ・コーラの炭酸飲料の世界中のシェアの4割を占めていると言われています。そして何より誰もが知っていて、大富豪から庶民まで浸透している圧倒的なブランド力を誇り、収益の柱も製造業ではなく、ロイヤリティであることから収益性の高さも折り紙付きという長期保有に適した優良企業と言える存在として君臨し続けています。
最近では、日本でコカ・コーラ社初のアルコール飲料である、レモンサワーの『檸檬堂』を展開し、予想以上の売れ行きに製造が追いつかず今月下旬まで出荷停止となるなど、投資家としては嬉しい悲鳴が止まりません。

こうした新フレーバーが発売されるたびに、『やっぱり普通のコカ・コーラが一番』だという声を聞くことも多いですが、『普通のコカ・コーラ』がそれだけ多くの人々に受け入れられていることは、やはり驚異的なことだと感じます。
だからと言って、コカ・コーラ社は、その普通のコカ・コーラに頼り切った『胡坐をかいた』経営をしている訳ではなく、常に新しいフレーバーを開発したり、前述のようにアルコール飲料やエナジードリンク市場と言った利益率の高い飲料市場にもどんどん参入していったりと、積極的な攻勢をかけているのです。
歴史もブランド力もある超巨大企業がいまだに成長をし続ける背景には、自社ブランドの可能性をさらに高めようとする企業努力と挑戦心がいまだに衰えていないからだと言えるでしょう。
近年は、利益率の低い事業を切り離しを進めたために売上高は減少していますが、利益率は向上しています。これらの事実から分かる米国企業の良いところは、意思決定の早さと実行力です。
ビジネスライクに不要なモノを切り捨てていくため、効果が現れるまでのスピードも日本企業と比べて圧倒的に早く、日本人が社内に引きこもってあーでもないこうでもないと無駄な会議をしている間に、行動に移しているのが米国の優良企業たちなのです。
今でも米国と日本の間には圧倒的な生産性の違いがありますが、今後ますますその格差は広まっていくことだろうと思います。
今のように歴史のある大企業の方が、古臭い経営体制からなかなか抜け出せないというような状況が続く限り、日本企業に本当の春は訪れないだろうと言えるのではないでしょうか。