今週末は2日間にわたって、大学入試センター試験が実施されました。受験生にとってはこの試験が人生を決めるかもしれないと言う代物であり、全員が遺憾なく実力を発揮できたことを祈るばかりです。私も高校生の頃に指定校推薦を受けるよう担任に言われたのですが、私が行きたい大学ではなかったのでそれを蹴り、ほとんどの受験生と同じくセンター試験を受験しました。
イメージですが、センター試験の日ってものすごく寒くなることが多い気がします。今週末も暖冬にもかかわらず、関東一帯では久々に冬の寒気を感じる週末となり、雪がチラつくところもあったようです。
突然の寒気で体調を崩し、実力を発揮できなかった受験生の方もいるのではないでしょうか。惜しくも、もしかしたら今年はダメかもしれない・・・!と言う人も中にはいるでしょう。ですが、そんなあなたにも朗報です。パーソルキャリアが今月16日に発表した、「大学受験の思い出」に関する調査結果によると、年収1,000~1,100万円の人の約4割(36.8%)が浪人経験が「ある」と回答したとのことです。

また、同時に年収が高いほど浪人を経験する割合も高くなる傾向が判明したと言います。だからもし現役で大学生になれなかったとしても、恥じることでもなければ諦めることでもありません。社会に出れば大抵の人は、何でもないサラリーマンになっていき、『時間がない』と言って何の行動も起こさない人間に成り下がります。社会に出る前に浪人として1年間、勉強だけに集中できる時間を取ることができたのであればそれは歓迎すべきことだと私は思います。
学校の勉強が意味のある物だとは私も思いませんが、それでも一つの目標に向かって努力し、結果を出すまで諦めないと言う成功体験を積むには受験勉強というのはとても意義のあることだと私は思います。受験の日程をもう少し柔軟にできれば良いんですけどね。年間3回くらい行うとかね。
結局、年収が高い人ほど浪人経験があるというのは、それだけ失敗から学び、成功するまで努力した経験を10代の頃に積むことができたから、年収を高める努力を厭わない性格になったのではないでしょうか。
私が敬愛する福沢諭吉先生の名著・『学問のすすめ』の冒頭は『天は人の上に人を造らず』というあまりにも有名なフレーズで始まります。
この言葉も『人は皆平等』という意味に誤解されがちなのですが、彼が本当に主張したいのは、生まれた時は皆平等で才能に違いなどないのだから、勉強をしなさい。勉強しないと才能は備わらず、賢人にはなれないですよ。ということなのである。
格差社会が生まれる要因は、勉強をして世の中を渡っていく知識がある人間と、勉強を怠り無知なまま生きていく人間がいるからなのです。
学問のすすめには、愚かな民が『ひどい政府』を作るとか、自由が欲しければ政府より賢くなりなさいとか、今の世の中にも通じるような教えがたくさん詰まっています。『学問のすすめ』は、私の人生の中で一番繰り返して読んだ書籍だと思います。それこそシーゲル教授の『株式投資の未来』やウォーレン・バフェット氏の書籍よりも多く読み返した本です。
最近の日本が凋落しているのは、社会に出た後に勉強していない社会人があまりに多いからだと私は思います。人生は一生勉強ですから、本来であれば社会に出てからの長い人生における勉強の方がはるかに大切だと言えるのです。
浪人をしてまで良い大学に入学した人はそれをよく理解しているので、自分の価値を高め、高収入を得ることができるのでしょう。諦めずにこつこつとやり続けるというのはなかなか難しいことだと思います。なぜなら人は途中で諦めて投げ出してしまうからです。
私と同じ時期にブログを開設した人たちの中には、更新をストップしてしまった人も多く見受けられます。人それぞれに人生があり、ブログの更新をすることの優先順位は決して高い訳ではないですが、始めた時はブログを継続する熱意があっただろうに、何で辞めちゃったんだろうなぁと思う人も中にはいらっしゃいます。
もちろん、ブログランキングの上位にいる方たちは、すでに年単位で更新を続けておられるレジェンド級の人たちばかりですが、彼らがその位置に居続けられるのは、やっぱり諦めずに続けてきたからだと思うんですよね。
もう20年以上前の話になりますが、亡くなった私の祖父の部屋には、格言じみた言葉がいくつか額縁に入って飾られていました。その中の一つに、
諦めた者には叶わない。諦めない者には敵わない。
という言葉がありました。誰かの格言なのか私は存じ上げませんが、幼心にすごく印象に残っている言葉でした。本当にその通りで、諦めた人には夢を叶えることはできませんし、『諦めない奴には敵わないんだ』とプロ野球選手であるベーブ・ルースも言っています。
受験に一度失敗したくらいでは諦めない人たちがさらに努力を積み重ねた結果、難関大学にも合格するし、その後社会に出ても実績を生み出すことができる人材になっていくのではないでしょうか。
もちろん、ご家庭の事情などでとてもじゃないが浪人なんてできないという人もいるでしょう。それでも、バイトで受験費用をを稼ぎ、勉強も怠らずに合格した友人を知っているので、『お金がない』というのもしょうもない言い訳だと私は思いますけどね。
ですが、前述の通り、大学を卒業してからが人生の本番です。学歴がものをいうのは就職活動までであり、社会に出れば学歴は関係ありません。例え学歴があっても、リーマンショックや東日本大震災などの予期せぬ災害で就活に支障をきたすことも大いにあり得るのです。
つまり、社会に出てからどれだけ勉強したか、ということがその人の本来の価値となるのです。そして、社会に出てから本当に必要な勉強とは、資本主義社会では紛れもなくお金に関する知識なのです。
だとすれば、年齢や学歴を問わず、正しいお金の知識を吸収し、収入の一部をとっておく自制心を養い、その余剰資金を株式投資に回すことで、誰でも人生イージーモードに変えることが可能なのです。
もう一度福沢翁の言葉を借りれば、勉強しないと才能は備わらず、賢人にはなれないということなのです。何歳になっても、勉強は大切なのですから、例え受験に失敗しても問題はありません。1年間のブランクぐらい、正しい株式投資を続ければすぐに埋めることができます。
それだけでなく、例え初めは収入が低いブラック企業に入社してしまったとしても、諦めさえしなければ高収入を得られるホワイト企業に転職することも十分に可能です。
要は諦めずに投げ出さずにこつこつと勉強し、こつこつと行動し続けること。これが何よりも大切だと私は考えています。