昨日、コカ・コーラボトラーズジャパンは、販売が想定を上回り、生産が追いつかなくなったとして、レモンサワー「檸檬堂」の出荷を一時休止すると発表しました。

檸檬堂は日本コカ・コーラが開発し、18年5月に九州で販売を開始。19年10月に全国に広げた。九州では発売からたった5か月で、「九州のレモン缶チューハイ市場でナンバーワンになるところまで支持が広がっている」とまで称されるほど爆売れしていたことから、全国展開を希望する声が大きく、およそ1年半の時を経て念願の全国展開という形になった経緯がある。
人によっては、少し甘味が強いと言うご意見もあるようですが、レモンを感じれるレモンサワーと言うことで言えば、圧倒的に『檸檬堂』は他のレモンサワーを抜き去ったと言えるのではないだろうか。以前にも記事にしたように、すでにアルコール業界でも大暴れしているようです。

特に最近は、ストロング系のチューハイが”危険薬物”扱いを受けるなど、ネット上で物議を醸していることはご存知でしょうか?

ストロングを名乗るチューハイは、どれを選んでもアルコール度数9%や12%のものがほとんどであり、ハッキリと言って度数が強すぎます。私はアルコールで酔い潰れたことは一度もないのですが、ストロング系のチューハイは350ml缶でも飲み切るのがしんどいので、一度だけ試しに飲んで以降買ったことがありません。

そんな中、コカ・コーラの『檸檬堂』は、4種類の味に応じて、アルコール度数が3~9%と幅があるのが特徴だ。
また、昨年10月の発売と新参にも関わらず、19年11~12月はアルコール度数5%の「定番レモン」(350ミリリットル)が缶酎ハイ部門で売り上げ首位、最もアルコール度数が強い度数9%の「鬼レモン」(同)も5位だったと言います。
しかも鬼レモンに関してもアルコール度数は9%だが、ストロング系のいわゆるアルコールに甘味料を加えただけの味ではなく、しっかりと『お酒』に鮮度抜群のレモンを絞ったような味を楽しめるため、抜群の美味しさに仕上がっています。
一方で、こだわりの製法が仇となって小売価格でも檸檬堂は、他のチューハイより少しだけ割高となっている。だがそれでも前述の通り、代表と言える「定番レモン」味が、11月、12月と2ヶ月連続で缶酎ハイ部門の売上首位となっているのは興味深い。我々日本人が待ち望んでいたのは、まさにこのレモンを感じることができる美味しさと言えるのかもしれない。
まだ檸檬堂は、日本国内限定の商品となっており、海外展開の予定もないとのことだが、今後もコカ・コーラ(KO)グループ全体の利益には貢献してくれることが期待できます。
アルコールも前述の通り、非常に依存性の高い飲み物であり、エナジードリンクと同様にとても利益率の高い商品であります。さらにいえばアルコール飲料は、タバコと同様に値上げしやすい商品の一つでもあります。これは増税しても反発が起きづらい商品であると言うことに踏まえて、依存性の高さから値段が上がってもリピーターが離れづらいためである。
缶チューハイの値上がりに文句を言いながらそのストレスや、やるせなさを解消するために缶チューハイを煽る様は、まさにボロ儲けのスパイラルが構築されていると確信できるでしょう。
残念ながら、自宅ではほとんどお酒を飲む習慣が無い私は『檸檬堂』が発売してからはまだ数回しか購入するに至ってないですが、いつ飲んでも美味しいなと感じれる味に仕上がっています。
ですが、毎日晩酌をしないとやってられないと言うそこのアナタ。Amazonではまだ在庫が少し残っているようですので、出荷再開予定の1月末までの繋ぎとして1セットだけご自宅に備えておいてはいかがでしょうか?(いつ売り切れになるかはわかりませんので、売り切れてたらゴメンなさい!)
エナジードリンク業界にも進出して世界中でかなりの爆益を上げているコカ・コーラは、我々人類が『飲み物を飲む』と言う生きていくために必須の行動を取るたびに、儲けることができると言うとても素晴らしいビジネスモデルと優位性を構築している企業です。
もちろん、世界一有名と言えるほどのネームブランドは世界中の投資家の耳にも十分すぎるほど届いており、ここ10年以上、株価が割安と言えるほどの水準まで株価が下落していないと言うのは事実です。
ですが、着実に、確実に、利益を重ねていき株価を切り上げていくその姿はまさに圧巻。

コカ・コーラへの投資はどのタイミングでも割安では無いですが、どのタイミングでも割高では無いのかもしれません。私は買い増しはできていませんが、今のところ同社の株を売り払うつもりは一切ありません。
コカ・コーラへの投資を見直すとすれば、『暗黒期』と同様に、再び自社のブランド力を毀損するような行動に出たり、再び”エビの養殖”を始めたりした時くらいでしょうか。

今の段階では既存株主たちはあえて何の行動を起こさずとも、コカ・コーラが世界中から稼いできた利益のロイヤリティを吸い尽くすことができるのです。これからもコカ・コーラは盤石であると言えるのでは無いでしょうか。