【悲報】株式投資で儲けたければ時価総額300億円以下の小型株に投資しなさい。⇒時価総額数千億円のミクシィ(2121)を事例に出す。

投資の考え方
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ダイヤモンドオンラインを読んでいると、まだ連載が続いていたのか!と思うコラムを見つけました。

株式投資で儲けたければ時価総額300億円以下の会社に投資しなさい
少額から始める個人投資家にとって、 おすすめの投資は「FX」でも「仮想通貨」でも「投資信託」でもない。 「小型株集中投資」が一番である。 ほとんどの人は、こう思っているのではないか? 「集中投資は高リスクで危険」「分散投資は低リスクで安全」 「無名企業の小型株は不安定で損する」「有名企業な大型株は安定...

私も何度か記事に取り上げさせてもらって、その投資手法は再現性があるのか?と言うところに多少なりとも疑問を持っています。

【悲報】有名企業へ投資していては勝てない!1年以内に3倍になる小型株に投資せよ!は有効か?
ダイヤモンド・オンラインに非常に"興味深い"記事が掲載されている。筆者曰く、誰もが知っている有名企業への投資は報われず、『1年で3倍になる小型株』に投資すれば10年で1億円を達成できるということだ。彼がいつから小型株に投資...

私自身、1億円を築いた訳ではないですので、彼の手法を批判する訳ではないですが、上場から5年以内の時価総額300億円以下の銘柄だけに投資をして、1年で3倍以上に成長したところで売却して次の1年で3倍に成長する小型株を買うと言う手法で10年で1億円を築くと言う手法だと言います。

確かに、ミクシィは元々のSNS事業が、フェイスブック(FB)の台頭で一時期株価が低迷しましたが、もともとは時価総額2,000億円を超える企業であり、時価総額が300億円を切ったのはほとんど底値のあたりです。

でもそれは、上場から7年以上経った2013年頃です。『モンスターストライク』と言う別事業でヒットを出したので、もう一度上場を果たしたようなものだと筆者は主張しているが、もし仮に、『上場から5年以内、時価総額300億円』と言うスクリーニングをかけて銘柄を選んでいたとすれば、この時点でミクシィは投資対象から弾かれるでしょう。

もし、『時価総額300億円』でのスクリーニングで2013年にミクシィを発見していたとしても、右肩下がりの同社株に投資するのがベストだと言えるでしょうか?ミクシィはあくまでモンスターストライクのヒットで復活しただけで、それ以前のSNS事業はとてもじゃないが投資冥利のある事業ではありませんでした。

そもそもゲームアプリがヒットするかどうかもはっきりとは分かりませんので、たまたま復活した銘柄を取り上げているだけで、書籍化までして、『誰にでも再現できる手法』のように紹介するものなのかと言われると疑問を感じます

とは言え、こうして書籍を出して売ることで儲けを生み出しているのでしょうから、否定するつもりはありません。誰もが再現できないとは限らないです。もしかしたらあなたにも、時価総額が300億円まで下落した小型株の中から何倍にも上昇する銘柄を見つける才能があるかもしれませんからね。

筆者にはそういった才能があったようですが、私にはそんな才能はありません。時価総額300億円どころか、300億ドルでも投資対象としてはまだまだ不安です。

私が米国大型株への投資をしているのは、何も1年で3倍になる銘柄を見つけ出そうと考えてやっている訳ではありません。ですが、それなりの結果を出すことはできています。9年間投資を続けてきて含み益でまだやっと2倍ちょっとですから、筆者からしたら、効率の悪い株式投資をしているように見えるのでしょう。

ただし、リスクの高さと言う視点で見れば、私の投資法の方がはるかに低いと感じます。著者はお小型株投資を『ローリスク・ハイリターン』と言っていますが、結果的に利益を得られただけであってリスクが高いことは認める必要があります。そもそも、投資におけるリスクと言うのは、将来の『不確実性』のことを言うのであり、損失を被る可能性と言う意味ではありません。ですので、上下どちらに振れるにせよ、ボラティリティの大きさはそのままリスクの高さと言い換えることができるのです。

分かりやすく言えば、リスクの高い投資法の方が将来大きな損失を被る可能性がある代わりに、逆に将来大きな利益を得る可能性もあるということです。つまり、筆者が言う1年で3倍になる個別株は、1年で3倍になった時点で、リスクが高い投資商品と言えるのではないでしょうか。

筆者の主張はハイリスク・ハイリターンの以外の何物でもなく、例えばミクシィに投資したのが1年遅く、2014年になっていたとしたら、今のところ株価が3倍になるタイミングは無かったというのを理解しておく必要があるでしょう。

投資法は人それぞれですが、他人が成功したという手法をそのまま取り入れるのはナンセンスです。もちろん、私の投資方法は私には合っていますが、あなたに合っているかは分かりません。バフェット流もシーゲル流も、本当に理解しているのは、ウォーレン・バフェット氏やジェレミー・シーゲル氏ご本人だけと言えるのです。

自らのリスク許容度を測るためにも、少額からでも投資を始めて、いち早く自分なりの投資手法を構築することをおススメしたいと思います。

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