本日は成人の日という事で、今日もしくは昨日に成人式に参加された方も多いのではないでしょうか。私が成人式に参加したのは、かなり前の話なんだなぁと、この時期になるといつもそう感じます。
今回の新成人が生まれたのは1999年と2000年ですから、これで1900年代生まれの人は全員成人を迎えたことになりますね。そして来年はついに20世紀生まれが全員成人を迎えることになります。あー怖い怖い。とか言ってると、私もどんどんオジさん化していきそうな気がします。笑
さて、私にとっては20代、2010年代は株式投資と共にあった9年間でした。思えば私が成人式を迎える1週間ほど前、初めてビザ(V)に投資をしたのが、個人投資家としての始まりでした。
当時は1USD=80円台前半と、歴史的なほど円高が進んでおり、100万円をドル転すれば12,000ドルほどにはなった時代でした。その資金をもとに手持ち資金の半分をビザ(V)に投資したのです。
きっかけは、20歳になってすぐに、クレジットカードを初めて作ったのですが、その時に『VISAって一体何なんだろう?』と興味を持って調べ始めたことでした。クレジットカードって言ったらVISAだよね!と連想するほど、人々に浸透しているこの企業の『ワイドモート』に惚れ込んでビザに投資をする事を決めたのです。
株式分割調整後の株価で言うと、当時のビザの株価はおよそ17ドル。あの時、12,000ドル全額をビザに突っ込んで、途中で売却しなければなぁ。。。
投資の世界に”たられば”はありませんが、もし、当時の100万円を全額ビザに投資して途中で一部売却せず保有し続けていれば、株価の上昇と円安の影響で、ビザだけで1,500万円にまで膨らんでいたことがわかりました。
まあ、そんなこと言ってると、マスターカード(MA)や、ネットフリックス(NFLX)の方がリターンが良かったとか言う話になるので、これ以上は言いませんが、総じて20歳から投資を始めたことは私にとっては有意義なことだったと言えます。
今日、新成人を迎えた皆様にも、すぐに株式投資にチャレンジしろ!とは言いませんが、ぜひこれを機に“将来のお金のこと”について考えていただければなと思います。
今年新成人を迎えた方の多くが生まれた1999年は、中世フランスの医師であり、占星術師のノストラダムスが世界が滅びると予言した年と言われていました。人類が滅びるかもしれないと言われていましたが、人類が滅びることはなく、また『2000年問題』と言われたコンピュータの誤作動も大したことは起きず、無事に早生まれの方が誕生した2000年を迎えることができました。
中世の大予言家と呼ばれたノストラダムスでさえ、将来何が起きるのかなんて言うのは正確に当てることはできませんでしたし、大問題だ!と騒がれた2000年問題でさえ、過ぎてみれば何もなかったと言う結末でした。
我々人間には、遠い未来も近い将来も正確に予測することなどできませんから、それに備えるために、今このタイミングでこそ一人の大人として、真剣に将来のお金のことについて一人一人が向き合って欲しいと思います。
例えば、借金について。借金といえば、学生さんには奨学金や学生ローンなどが身近だと思います。
奨学金は無金利かもしくは低金利ですから、額が大きいとは言えそこまで悪い借金では無いと思います。自分が奨学金を借りてまで、何を学びたいかと言うことですから、自分次第と言えるでしょう。
ただし、『学生ローン』。これはできれば手を出さないでいただきたいです。学生ローンと言えば聞こえはいいですが、要は学生に向けた消費者金融です。学生ローンの金利は年率17%とも言われており、これは株式投資で期待できると言われるリターンが6%程度ですので、約3倍にもなる暴利に当たります。
以前、私も記事にしましたが、学生の街、高田馬場では、流行りのタピオカ専門店よりも学生ローンの店舗が急増していると言います。

現在の大学生は、親世代は40代〜50代のいわゆる就職氷河期世代の方が多く、親がお金を持っていないので、生活のために泣く泣くお金を借りざるを得ない大学生が増えているのだそう。
でもね、生活費のためにお金を借りると言うのが、一番やっちゃいけないことです。生きていくのにお金を借りざるを得ないと言うことは、明らかな赤字家計だと言うことです。本来は収入の範囲内で生活をしなければいけないところを、収入以上の生活をしてしまっていると言うことなのです。
学生なので学業を優先して欲しい気持ちはありますが、合間に自分でバイトなどをして、ある程度の収入を確保し、身の丈にあった生活を心がけること。これが大切ですし、今からその習慣をつけておくと、社会人になってからでもお金に苦労するリスクは軽減されるでしょう。
『収入>支出を心がける』ことは当たり前のことなのですが、その当たり前ができずに借金漬けに陥って苦しむ社会人が多いのです。これは心に刻んでおいてください。
逆に、不動産投資や、起業時の資金繰りなど、お金を生み出すための借金は積極的に利用して良い借金です。なぜなら、例えば不動産投資なら、上手く回ればあなたの借金は家賃収入だけで賄うことが可能です。と言うか、家賃収入が借金の返済額を上回らないと、事業としてやっていくことは難しいでしょう。
お金を稼ぐための借金は良いとしても、絶対にFXでレバレッジをかけた取引はしない事をオススメします。レバレッジとは、元手となった資金以上の取引を行う事であり、利益が大きくなる一方で損失が出た場合はその分、元金以上のマイナスとなってしまうこともあり得るのです。
そして為替取引が結局は通貨の需要と供給で成り立っているだけのものですから、資産運用とは呼べず、ただ通貨の上下を予測するだけのギャンブルに過ぎないのです。
先ほども言った通り、大予言者・ノストラダムスですら将来のことを正確に当てられなかったのですから、通貨の上下と言う将来のことを正確に当てることがいかに難しいかと言う話ですよね。
2010年頃末から2011年の初め頃、USDは80円台前半だったと話しましたが、それ以前の時代には、USDが80円台まで下落するなんて夢にも考えられていませんでした。逆に、2011年頃には1ドルが50円台にまで下落すると予測されていたこともありました。
いかに人の予測が適当で信憑性がなく、FXで勝ち続けるのが難しいことか、おわかり頂けるのでは無いでしょうか。
最近詐欺が横行しているバイナリーオプションもFXと同類ですよ。いくら何十万円もするUSBを買ってもUSDの値動きなど分かりようがありません。

学生ローンに駆け込んでこんなUSBを買っちゃダメですよ! そうやって騙されるバカな大学生が一定数いるのは確かなんですから。
本当の資産運用というのは時間がかかるものです。私の成功体験であるビザでも100万円が9年間で1500万円と、15倍になった程度です(これは株式投資としてはものすごいリターンなんですけどね)。
もし短期間に大金を稼ぐことができたのであれば、それは才能があったかまぐれか、もしくはその両方かと言ったところです。誰しもが再現できる方法ではありません。若い間のチャレンジを否定するわけではありませんけどね。
ですので、一攫千金のチャレンジをするにしても、まずは無借金で小さく初めてみるとか、親戚などにお金の工面をしてもらうとか、リスクの低い方法で初めて見る事をオススメします。
とにかく大事なのは、お金の扱い方を間違えないことと、自分のリスク許容度に合った行動を心がけること。そして、勉強もせずに自分が理解できない儲け話に乗らないことですね。
私もまだまだ若輩ですが、新成人の皆様は本当にこれからが人生のスタートです。学生時代に勉強でなくても、パッとしなくても、大人になれば、社会に出れば、一切関係ありません。
自らの力と努力で乗り越えていくしか無いのです。決して社会のせいにせず、他人のせいにせず。全てはあなたの行動からくる自己責任なのです。
だからこそ、大人になっても勉強し続ける事を忘れないでください。特に安定した将来を過ごすためには、お金については必須科目だと心に留めておいていただきたいです。