世界三大投資家の一人であり、『冒険投資家』の異名を持つジム・ロジャーズ氏が、突然不吉な発言をしたことが話題となっている。
この記事によれば、ジム・ロジャーズ氏の今年の抱負は『すべて売ってしまった日本株を買い戻す 』ことだそうです。まだ検討段階ではあるものの、 成長が期待できるセクターの銘柄を中心に買い戻しを進めるつもりだそうです。
『世界三大投資家の一人が注目するなんて、日本株もついに来たか!』とお喜びのアナタ。残念ながらそれはぬか喜びとなる可能性が高いと言えるでしょう。
ジム・ロジャーズ氏のここ最近の『予言』は外れることが多く、ここ数年は朝鮮半島への投資に熱を上げていることで有名です。あまりに熱中しすぎて反日感情を全面的に推してくるレベルでした。

彼が韓国に投資を始めたと宣言したのはたしか2018年頃。同年に日本株を全て手放し、大韓航空株を買ったと発言していた記憶があります。だがしかし、同氏が大韓航空株を購入したと発言して以来、同社の株価は低空飛行を続けており、高値を更新していません。

さらに言えば、2018年以降、韓国の主要株式指数であるKOSPIはお世辞にも元気とは言えず、一時的には最高値から20%以上暴落し、2,000を割る場面もあるほどでした。

その他にも、2015年に中国株を”買い推奨”して以降低迷が続いたり、

2016年に『米国株が2年以上ダラダラと調整する』と発言して以降、NYダウが1万ドル以上上昇したりと、とにかく最近は予言を外すイメージがすっかり定着してしまった。


ハッキリと言って彼の予言の信用度はすでに地に墜ちていると言っても過言ではなく、過去の栄光でメディアに取り上げて貰っているだけだと感じます。
そんな『予言を高確率で外す』ジム・ロジャーズ氏が日本株の購入を検討し始めたというのですから、日経平均もうかうかしていられません。
ただでさえ、日銀による買い支えでここまで株価が上昇してきた日経平均はわずかな衝撃で下落する可能性が高いです。
事実、現在イランと戦争状態に突入しそうな米国よりも、米国・イランの二国どちらとも良好な関係を築いている日本の方が株価へのダメージは大きいのである。


そんな中に、ジム・ロジャーズ氏による買いの『とどめ』が入ったら、日経平均はオリンピックを待つまでもなく下落相場に突入してしまうのではないだろうか。
ですが、日本株に投資している皆さん、ご安心ください。ジム・ロジャーズ氏は日本株を保有しても数週間から数か月で『全部売却した』と発表するのが最近のトレンドです。むしろ、全部売却して一株も持っていない状態から『全部売却』するという神業まで見せている。さすが世界三大投資家の一角。もはや神の所業である。
さて、ジム・ロジャーズ氏がいつも通り『東証カジノ』にちょっと遊びに来る程度であれば、日経平均にそれほどダメージはないのかもしれませんが、日本株にお熱になったら長期的な暴落は避けられないかもしれません。
案外、日本株の中期的な未来は、米国でもイランでもなく、ジム・ロジャーズ氏が握っているのかもしれません。
とはいえ、ジム・ロジャーズ氏が何と言おうと私が取る投資行動に特に変化は無く、戦争の当事者でありながら、日経平均よりは下落していないNYダウに選出された優良企業たちに今のような下落のタイミングで追加投資を行っていくというスタイルをこれからも続けていくつもりです。
誰かの言いなりになって投資をしていても、損する可能性は高いですからね。
