S&P500に連動する投資信託のうち、今のところ最も信託報酬などの手数料が安い『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が10月度から3ヶ月連続でSBI証券におけるつみたてNISAランキングと積立件数ランキングで2冠を達成しました。


11月末時点では、設定来わずか2ヶ月少々で資産総額が50億円を突破すると言う凄まじい伸び率が話題になりましたが、S&P500指数が調整することなく順調に伸び続けた12月度の末時点では、資産総額が82億円と更に大きく膨れ上がっていることが分かります。

先月末と違って、12月中にネット証券各社が海外ETFの買付手数料を無償化することを発表したので、現在NISA枠を利用して積立投資していたVOOに引き続き投資するという選択肢も悪くはないかもしれません。

『SBIーVOO』の手数料率が、投資信託特有の『隠れコスト』なんかをひっくるめて0.1%程度であれば、VOOとのリターンの差はほとんど出ないということです。
ですが、この隠れコストも純資産額が伸びればそれだけ広く按分されることになりますから、投資家一人一人が負担するべきコストも割安になってきます。どちらに投資してもそれほど変わらないかもしれませんね。
2019年は個人投資家が米国株始め、外国株に触れやすい環境が整った一年となりました。私も個人投資家として米国株投資を続けてきましたが、1年間でこれほど大きく変わったのは記憶にありません。まだ、ネット証券各社で、米国株投資の買付最低手数料が5ドルに引き下げられた時ですら大きな衝撃でしたからね。
敷居が下がるということは、それだけ多くの初心者が流入してくることにもなります。投資初心者が米国株の好調さに気付き始め、どんどん市場参加者が増加し、楽観論が市場に蔓延し、投資家が幸福に満ち足りた頃、突然梯子が外されたかのように株価は暴落し、リセッション入りが確認されることでしょう。
昨晩、トランプ大統領が米中貿易戦争の進展を匂わせるようなツイートをしたことで、今年は序盤から市場参加者に朗報が広がりました。

S&P500指数も利益確定売りに押されながらも、後半にかけては株価が上昇し、微増とは言えプラス圏内で取引を終える結果となりました。

ですが、好調に終わった2019年の始め、市場には悲観論者がそれなりに居て、2019年こそリセッションの年だと発言していたことを鑑みると、参加者のほとんどが楽観視している今こそ、リスクとの向き合い方について考えるべきかもしれません。
一年の計は元旦にあり。すでに元旦は過ぎてしまいましたが、ゆっくりと時間が取れるタイミングに、自分のリスク許容度を考えて、キャッシュポジションとリスク資産ポジションの割合を見返しておくことが大切です。
そして、自分の余剰資金のうち自分が許容するリスクの範囲内で、SBIーVOOや本家のVOOを買い付けるという投資手法が、市場参加者のほとんどをアウトパフォームすることができる賢明なる投資家の手法なのかもしれません。