消費税の増税に伴って、現在キャッシュレス決済をすれば数%の還元を受けることができると言うお得感が功を奏して、『キャッシュレス決済』が少しずつ普及してきている。
もともと相当前からキャッシュレス決済を中心に生活してきた私にとっては、還元を受けられようが受けられまいが、キャッシュレス決済を止めるつもりはないのだが、なぜかキャッシュレス決済を利用するようになってから『損する人』が増加したとのことだ。

この記事に出てくるSさんは、キャッシュレス決済に抵抗が無いため積極的に利用していたのだそうだ。そしてSさんはキャッシュレス決済で『損する人』の例として挙げられていたのだが、
もともとはポイントを狙うようなお金の使い方はばかばかしいとか、面倒だと思っていたのですが、かなり還元率がよく、ポイントもすぐに現金同様に使えるため、QRコードからのポイント還元、クレジットカードからのポイント還元と、よりポイント還元率が高くなるように、ポイントの二重取りも狙ったのです。
こういう使い方は、お得で賢い使い方として良いものだと思います。ですが、このポイントを狙うようになってしまったばかりに、QRコード決済会社のキャンペーンに惑わされるようになってしまいました。「今、〇〇で買えばポイントが10%還元だ」等と、その時々で利用する店を変え、安くはない商品をお得だ、お得だ、と言って買い続けてしまったのです。
この記事の内容を見る限りだと、ただの自己管理がなってない使いすぎ問題だと言うことがお分かりになるだろうか。
記事の見出しでは、キャッシュレス決済を悪であるかのように煽っておいて、ただの使いすぎとは・・・しまいには家計簿を手書きで付けることを推奨するかのような内容でした。
私は、FPがこう言う記事を書いている限りキャッシュレス決済が広まらないんじゃ無いかなと思って非常に遺憾です。もちろんキャッシュレス決済に抵抗がある人もいるだろうが、選択肢の一つとしてキャッシュレス決済があれば、本来は会計がスムーズになって良いものなのです。
最近日本で流行っているQRコード決済は正直に言ってあまり普及して欲しくは無いです。キャンペーンは確かに魅力的な部分がありますが、ハッキリと言ってQRコード決済は現金払いより時間がかかることがありますからね。理想はSuicaのようなワンタッチ決済なんですけどね。
私が勤めている会社では、今や社内の売店や自販機もキャッシュレス専用となってあり、現金を持ってても購入できなくなっている。ここ2年ほどで、もはや生活にはなくてはならない物に変化してきている。と言っても、私はその隣に設置してある無料で飲めるウォーターサーバーか緑茶か、紅茶、ドリップコーヒーくらいしか利用しないんですけどね。
しかし生活に根付いたテクノロジーは、もはや誰が否定しようとも使わなければ損だし、抗うだけ時間の無駄だと思います。こんな、自己責任で損をしているような人物を取り上げて、さもキャッシュレス決済を否定するかのような記事の書き振りはどうなんだろうと私は思いました。
キャッシュレス決済で使いすぎた!と言う人は、そもそも自己管理が上手くできていないだけの可能性は大いにあります。クレジットカードの決済額とか、細かくチェックしていますか?
私は毎年この時期に、自分自身の来年度の予算を立てることにしているので、その予算を超えていないか、毎週必ずカードの明細を確認しています。家計簿アプリなんかも利用していたんですけどね。うまく連携されないので使うのをやめた経緯があります。
ともあれ、お金を使いすぎてしまうのは、誰のせいでもありません。全てあなた自身の責任なのです。投資家になるためには、まず自分の収支を把握し、お金の管理をすること。これは必須と言えるのでは無いでしょうか。