【陸王】駅伝業界をめちゃくちゃにした『ピンクの悪魔』を生み出したナイキ(NKE)、コンセンサスを超える好決算を発表。

決算
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今月22日、京都で開催された男子第70回、女子第31回全国高等学校駅伝競走大会で衝撃的な記録が生まれました。

なんと、それまで16年間も破られていなかった駅伝1区日本人歴代記録 を更新する高校生が続出したのだ。その要因と言われているのがこちら。

ナイキが開発したピンクのシューズは、マラソン業界では、重くて走りにくいと言う理由で『非常識』とも言われ続けてきた厚底のシューズで、底の部分にはカーボンが仕込まれているため、バネのような役割をしてとても走りやすいのだそう。

しかもこの靴は1足3万円と高価な上に、数百キロ走ると効果が落ちるとナイキが公言している。フルマラソンを1回走れれば良いと言う程度の耐久力となっており、まるでF1のタイヤのような消耗品となっているのである。

このシューズが発売されたのは今年の9月15日。発売から1ヶ月後の10月14日に行われた出雲駅伝でもピンクの厚底シューズはすでにガチ勢御用達となっていました。

非常に目が行くカラーリングから、話題となるのも早かったです。ナイキのマーケティングがとても上手かったと言うことですかね。発売以降3ヶ月少々ですでにマラソンガチ勢のほとんどが使用していると言う状況は凄まじいです。

そんなナイキが先週発表した9-11月期の決算発表は、マクロ経済の減速や貿易摩擦などの逆風にもかかわらず、アナリストのコンセンサス予想を上回る増収増益となりました。

売上高:103.3億ドル(予想:100.9億ドル)

EPS:0.70ドル(予想:0.58ドル)

そりゃそうですよね。1足3万円の高級スニーカーが飛ぶように売れる訳ですから、マクロ経済も何も関係ありません。ただし、地域別の売上を見てみると、北米市場では予想の40億ドルに一歩届かない39.8億ドル止まりでした。

ナイキの株価は今年すでに35%も上昇しており、株価も心理的な節目の100ドルを突破したこともあって、しばらく株価は軟調となるかもしれません。

しかし、ライバルであるアディダス(ADS)、プーマ(PUM)の株価はともに今年1年で株価は58%の上昇を見せています。相対的には割安と言えるのでしょうか。3社とも割高とも取れますけどね。

ちなみに、アンダーアーマー(UA)ですら株価は年初来21%も上昇しているので、一般消費財の強さが伺えますね。

ナイキの売上の成長率は10%程度ですので期待しすぎるのは良くないですが、マラソン業界を変えるほどの製品開発力と、常識に囚われない発想力から、ナイキはこれからも株主にリターンをもたらし続けてくれると期待できるのではないでしょうか。

とは言え、2008年北京五輪前に英スピード社が開発した高速水着「レーザー・レーサー」のように同社のピンクのシューズに規制がかかる可能性もあります。これから先のナイキがどうなるかはわかりませんが、株価が下がったタイミングでは投資冥利のある企業だと思います。

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