年収27万ドル(約3,000万円)のマンハッタンの企業弁護士ダニエルさんは、ニューヨーク・ポストの取材に対して、米と豆だけを食べ、職場には毎日同じスーツで通い、冬は暖房を入れる代わりに重ね着をするなどをして、収入の70%を貯金し、早期退職しようと考えていると答えたという

彼はこの手法ですでに40万ドル以上を貯め、40歳を迎える3年後には早期リタイアをする予定だという。
この記事に出てくる彼らはかなり極端な例であり、このようなライフスタイルを続ける彼らにはお馴染みの「こんな生活してたら、何のために生きてるのかわからない」という批判はあるでしょう。
ですが、こう言った質素倹約は間違いなく将来の富を築くための重要な要素であることは間違いありません。批判をする人間は、『質素倹約=辛く苦しい生活』という印象をお持ちの方が多いです。しかし彼らは何も我慢をし続けてこのような生活をしているわけではありません。
本当に辛くて苦しいのであれば、ハッキリと言って何年も続けることは不可能に近いですからね。彼らはルーチンワークとして質素倹約に取り組むことができていると言って過言ではありません。
もちろん、全ての米国人が彼らのような生活をしてしまえば、米国の消費活動は一気に抑えられ、経済成長は鈍化するでしょう。もしくは米と豆の輸入量がどんどん増加し、結果的に割高な食材となりかねません。
しかし、米国人の全員がこんな生活をすることはまずあり得ません。米国の肥満率は34%を超えると言われており、すでに3人に1人以上が肥満という超肥満大国となっています。
彼らは今日も、ダイエットのためにダイエット・コークを飲み、野菜を摂取するためにピザを食べるという人種です。米国の経済を支え続けてきたのが、国民の大量消費をベースにした内需です。
ほとんどの人たちが欲望のままに大量生産されたものを大量消費し続けるからこそ、一方でこのような質素倹約を楽しむことができる人たちが、成功者として名を残すのです。
私自身もこれほど厳しい倹約はしていませんが、当然収入の半分くらいを投資に回すためにそれなりに倹約した生活をしています。と言っても、食事には気を使っていますし、時間がもったいないから少し家賃が高くても会社からそれほど遠くないところに住んでいますけどね。
その分、固定費は相当削っていますし、自分一人のためにはほとんどお金を使うことはありません。自分の大切な人に対してのみ、ケチるようなことはしないと私は心に決めています。
節約の仕方はそれこそ人それぞれだと思いますが、高収入の米国人ですらこのように節約に力を入れているFIREを目指している方がいるのですから、元々の収入の低い我々日本人はそれなりに努力をしないと豊かな老後を過ごすことはできないだろうと思います。
ですが日本は幸か不幸か、今では物価の安い国となっているので、節約をしようと思えばかなり節約できる国です。本気で食費を浮かそうと思えば、食費で1日ワンコインあれば十分とも言えます。(身体には良くないですけどね)
ここまで極端ではなくても、独身であれば収入の4分の1、結婚して子供が居る場合でも収入の10%程度であれば、心構え次第で貯蓄することが可能です。
自助努力で節約して生み出した余剰資金を、右肩上がりに成長し続ける米国の優良企業の株に変えて運用し続けることで、あなたの資産は時間をかけて少しずつ大きくなっていくことでしょう。
当ブログでは、散々投資について意見を述べていますが、お金持ちになるための基本は『質素倹約』。それは大前提です。まずはその基本を忘れないように心掛け、ここまで極端ではなくても、家計を見直して余剰資金を生み出すことから始めてください。