朝日新聞のアンケートによると、全国の主要100社に取り組みを聞いたところ、4割が「認めている」、または「認める方向」と答えたとのこと。「副業をすでに認めている」と答えたのは30社で、「副業を認める予定、または認める方向で検討している」と答えた企業も7社あった。一方、21社が「副業は認めていないし、認める方向での検討もしていない」と答えた。
主要100社が一体どの企業を指しているのか分からないし、アンケートの信憑性も不明だが、いまだに4割しか副業を認めておらず、すでに認めている企業は3割しかないというのは、なんとも時代遅れな日本企業という感じが否めない。
また、「副業分も自社で合算して管理している、またはその予定」と回答したのは4社。労働管理の問題もあるにはあるだろうが、ハッキリ言って副業の時間まで会社に管理されるのは息苦しくてたまらないので個人的にはやめていただきたいものだ。
理由はなんであれ、副業なんて自発的にやってるものなんだからハッキリと言って放っておいて欲しいです。働き方改革で残業代が出ないとか、暇を持て余しているとか、ネガティブな理由も中にはあるだろうと思います。ですが、それでも行動しない奴はしないし、する奴はするのだから、結果的に自発的な行動ですよね。副業をやるもやらないも(会社が認めているのであれば)個人の自由なのだから、放っておいて欲しいというのが個人的な意見です。
私も昼休みにエントランスで19時から公開するための記事を作成していますので、社内で堂々と副業をしていることになります。ほぼ毎日、昼休みを返上して記事を作っているのですが、それでもその時間を管理されるのはハッキリ言ってイヤです。(残業代が出るのなら別ですが 笑)

それにしても、副業を認めるつもりはないという企業も2割ほどあることに驚きです。確かに従業員が副業することでパフォーマンスが悪化することが懸念されるのだろうが、それでも可能性として副業を認めることはして欲しいものです。前述の通り、やる奴はやるし、やらない奴はやらないのですから。
さらに言えば、従業員側の思考回路も短絡的でいただけません。副業と言えば、夜に居酒屋やコンビニでバイトすると考えている人が多いのが問題だと感じます。どこまでいっても雇われ労働者志向で、時間を安い単価で切り売りすることしか考えていません。
企業が副業を認める認めない以前に、こういった雇われ志向の労働者が減っていかないことには、いくら働き方を改革しようが、欧米のように1か月くらいの休暇を与えようが、人生の幸福度、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)は向上しません。
もちろん、給与水準を引き上げれば、QOLは向上するでしょうが、あなたが時間を切り売りする労働者である以上、生きていくために必要最低限程度の収入しか得られないのは当然のことです。
副業として行動するのであれば、自分がやりたいと思っていることの中からお金になりそうなことを続けることが大切だと思います。私もブログを楽しんで続けることで、まだ8か月目ではありますが、それなりの副収入にはなっていますし、それ以前にもライターやFPなど、やりたいことをお金にするという形の副業は続けていました。
あなたの人生がもしつまらないと感じるのであれば、それは他の誰でもなくあなたのせいです。あなたの人生なのだから当然ですよね。せっかく副業を認めてくれている会社に勤めているのであれば、副業しないと生きていけないとか生産性のない文句を言う前に空いた時間でやりたいことをやって、お金になるまで頑張って継続することをおススメします。
時給換算したら本当にやってられませんが、そういう物だと割り切って継続することができれば、それなりの成果が出ることは私自身、実感しています。
そして、副業を認めて貰えない大多数の企業にお勤めの皆様は、副業とはみなされない『株式投資』に余剰資金を回して、将来に向けた資産形成に力を入れることをおススメします。
今の時代、株式投資をするのにかかる時間など、月に1時間も必要ありません。もちろん個別株に投資をすればそれぞれの銘柄の分析や決算資料に目を通すなど、時間はかかりますが、特に株式投資が趣味という訳で無ければ、S&P500やNYダウといった右肩上がりに成長を続ける株価指数に連動するETFや投資信託に積立投資をするだけで、30年後にはそれなりの資産が形成されていることだろうと思います。
毎月3万円を5%という現実的な利回りで30年間運用することができれば、2,500万円弱の資産を形成することができるのです。

やるかやらないかは、あなた次第ですが、やらない場合の機会損失を換算すると、2,500万円だということを頭に入れておく必要があります。
投資も副業も、時間をかけることが大切なのに対して、時間だけはいくらお金を積んでも取り戻すことは出来ないのですから、日本人が本当にすべき働き方改革とは、時間を切り売りするのではなく、投資や副業に時間を割いて、時間をかけて複利的に価値を伸ばしていくことだと私は思います。