【必見】ウォーレン・バフェット13種

投資の考え方
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先日、とても興味深いコラムを見つけました。

"投資の神様"ウォーレン・バフェットが今、好きな株式 トップ13
バフェット氏が魅力を感じている企業とは?

2019年度はバークシャーハサウェイ(BRK)にとって、 S&P500指数との相対パフォーマンスにおいて、バフェット氏がかじ取りをしてきた54年間の中で最悪の部類に入る年を迎えている 。

【バロンズ】バークシャーの問題点、買収失敗から検証
 バークシャー・ハザウェイの株価は、S&P500指数との相対パフォーマンスにおいて、バフェット氏がかじ取りをしてきた54年間の中で最悪の部類に入る年を迎えている。

事実、S&P500指数の年初来リターンが26.23%に対して、バークシャーハサウェイ(BRK.A)の同リターンは11.42%とその差は歴然となっている。

そんなバークシャーのリターンが悪化している要因は、莫大な現金残高にあり、ここ数年は、同氏による大型買収がなされていないことに起因している。

もちろん、これはマイナスイメージだが、バフェット氏からすれば今の熱狂的な米国株投資ブームでは、買収に値するほどの適正価格の企業がほとんど見当たらないということだろう。

先日も、テックデータ(TECD)の買収を試みたものの、思ったよりは高すぎたのかあっさりと手を引きました。

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さて、そんな中でも、バフェット氏が保有し続けているお気に入りの銘柄とは…!ランキング形式でお送りいたします。

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13位:サウスウェスト航空(LUV)

サウスウェスト航空は、米国内線最大のLCC航空会社であり、広大な米国内を移動するためには欠かせない、庶民の足代わりになっている企業です。同社は航空会社とは思えないほどの健全な経営が評判で、40年以上黒字経営を続けていることでも有名です。経営理念には 「お客様第二主義、従業員第一主義」 を掲げており、日本で言うところのホワイト企業経営が伺えるところも、とても好感度が高いですね。

12位:バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンは、後述のJPモルガン・チェースの流れをくむ投資銀行で、 資産の管理・運用に特化した金融サービスのスタイルは他の外資系投資銀行にはない特徴的なところだと感じています。特に、カストディビジネス(証券の保管業務)の分野で世界一の規模を誇り、保管手数料でぼろ儲けするそのスタイルは、シェアNo.1のメリットが期待できるのではないでしょうか。

11位:デルタ航空(DAL)

飛行機大好きバフェット氏のお気に入り銘柄の11位にはデルタ航空がランクイン。13位のサウスウェスト航空とは違って、世界各国に向けてフライトを展開している企業であるということ。元々は農薬の空中散布を事業主体とした中小企業だった同社は90年前に初めて乗客を乗せて以降、世界的に有名な航空会社となりました。

同社は、同業他社からの投票で決定するフォーチュン誌の 「世界で最も賞賛される企業リスト」航空業界部門で何度も1位を取っていることから、同業他社すらもデルタ航空の魅力と優位性を認めていることがよくわかります。

10位:ゴールドマンサックス(GS)

いよいよトップ10となりました。まず第10位は『金融界の王者』ゴールドマンサックス。投資に興味が無くても耳にしたことがあるだろうという圧倒的王者は、その立場に胡坐をかいているわけではありません。全体的に厳しい金融業界にあってもフィンテックなどに積極的に投資を進め、確かな実績を上げています。 かつて同社内にいた600人のトレーダーが、自動株取引プログラムが開発されたことでわずか2人になってしまったのだそう。 無慈悲にも首を切っていくその姿はまさに『暴君』のようにも映りますが、これからもゴールドマンサックスが王者であり続けるためには、時代の変化を受け入れる必要があるということでしょうね。

9位:ムーディーズ(MCO)

ムーディーズは米大手債券の格付け機関業務を行っている民間企業で、スタンダード&プアーズ(S&P)と並んで 2大格付け会社と(フィッチレーティングスリミテッドを入れて3大格付け会社とも)呼ばれる企業です。『企業の信用力を測る』企業ですから、ムーディーズ自体の信用度もかなり高次元のものが求められており、その信用度こそが参入障壁の高さを誇っているワイドモートなビジネスモデルと言えるでしょう。

しかし、実際にリーマンショック時に同社はサブプライム債権などに最高位の『AAA』の格付けをしていたのですが、わずか数日でジャンク債にまで引き下げたことで、 米国公聴会から呼び出しを食らっています。なかなか評価の難しい企業ですが、ムーディーズの格付けを信用してくれる投資家が世界中にいる限りは、長期投資向けともいえるのかもしれませんね。

8位:USバンコープ(USB)

銀行も大好きなバフェット氏はお気に入り銘柄13個のうち6つが銀行銘柄です。その中でもUSバンコープは全米5位の地方銀行という何とも微妙な立ち位置で、何でこんな銀行にバフェット氏が投資をしてるのか?と思う人も多いでしょう。だが侮るなかれ、 USバンコープは伝統的な融資業務を中心に堅実なビジネスを展開しており、地道なコスト削減によって高収益体質を維持しています。リーマンショック時の2009年度でも純利益率10%台後半を叩き出し、それ以降ほとんどの年度で純利益率25%を上回るなど、その収益率は全米トップクラスと言える、まさにバフェット好みの企業です。

7位:JPモルガン・チェース(JPM)

JPモルガン・チェースは10位のゴールドマンサックス同様、世界最大規模の金融機関であり、時価総額は金融機関では世界トップとなっています。さらに一番の強みはその『事業規模の大きさ』だとでも言わんばかり。特化した業務の強みという物はないが、 「総合金融グループとしての強み」を全面的に活かしており、投資銀行と商業銀行、資産運用とそれぞれの分野で地位を築いているまさに『金融界の巨人』と言えます。

6位:クラフトハインツ(KHC)

今回のランキングで一番の問題児であるクラフトハインツが第6位となりました。クラフトハインツはバフェット氏も『払いすぎた』と言っている通り、統合に支払った対価が大きすぎたことを認めています。とは言え以前は、クラフトハインツと言えばケチャップ、ケチャップと言えばクラフトハインツというほど、ブランド力が高く、個人投資家たちにも『バフェット銘柄』として人気の銘柄でした。ですが一般消費材としての食品業界は味の好みの変化や、参入障壁の低さからワイドモートを維持するには難しかった模様です。

余談ですが、バフェット氏は大変な偏食家であり、特に酸っぱいものが苦手。毎朝マクドナルドで朝食を買うことは有名ですが、その際は必ずケチャップとピクルス抜きを注文するそう。バフェット氏は知らず知らずのうちに『ケチャップ』という自分でもよく分からないものに投資していたことになりますね。

5位:アメリカン・エキスプレス(AXP)

さていよいよトップ5。第5位にランクインしたのは、バフェット氏の投資の中でも成功体験として有名なアメリカン・エキスプレスです。バフェット氏がアメックスに投資した経緯を少し紹介した記事がコチラです。

三菱商事の子会社でデリバティブ取引で約345億円の損失。バフェット氏から学ぶ、投資家が取るべき行動とは
三菱商事(8058)は20日、全額出資するシンガポール子会社のデリバティブ取引で約3億2,000万ドル(約345億円)の損失が発生する見込みだと発表した。シンガポールで原油・石油製品の取引を行う子会社の中国籍社員が社内規定に違反する取引を...

アメリカン・エキスプレスは、世界的にみればそれほどシェアがあるクレジットカードブランドではありません。決済額はビザ(V)やマスターカード(MA)に大きく離されての第3位となっています。

ですが、こと米国内においては強みを発揮し、日本人が米国で生活するなら、まず日本国内でアメックスカードを作ってクレジットヒストリーを作っておいた方が良いとアドバイスされるほど。米国のクレジットヒストリーの大切さが分かる一方で、アメックスブランドへの信頼感が良く分かるエピソードです。そんな同社はビザやマスターカードと違い、自社でクレジットカードの発行や与信をしている企業で、ビザやマスターカードよりも金融寄りの企業であると言えます。

その分リスクも高いですが、同社のクレジットカードが今日も米国内のレストランで利用し続けられる限り、アメックスの米国内での優位性は衰えることはないのでしょう。

4位:ウェルズ・ファーゴ(WFC)

ウェルズ・ファーゴも『バフェット銘柄』として有名な銀行株であり、米4大銀行の一つとして有名です。 19世紀半ば、 ゴールドラッシュの時代に ヘンリー・ウェルズとウィリアム・ファーゴ という2人の若者が設立した同行は、カリフォルニアの金融業を牛耳る企業に成長し、西海岸随一の銀行として成長していきます。ウェルズ・ファーゴは他の銀行と違い、アドバイザーや投資銀行としての業務は行わず、地道に堅実に、 伝統的な商業銀行業務を主軸に据え、とくにリテールの中小企業融資や住宅ローンで全米屈指を誇ってきました 。(そこから不正が発覚したことで株価は低迷するのですが…)ですが、リーマンショック時には『最も安定した銀行』と称されるなど、バフェット氏のお気に入りに足る銘柄です。

ちなみに余談ですが、ウェルズ・ファーゴの創業者、ヘンリー・ウェルズとウィリアム・ファーゴは同行を立ち上げる前、ニューヨーク州バッファローで運送事業を開業していました。この会社こそが、同ランキングの第5位にもランクインした現在のアメリカンエキスプレスへと成長していきます。バフェット氏は相当、このお二人の起業家のことがお好きなようですね。では、トップ3へ参りましょう。

3位:コカ・コーラ(KO)

今回のランキングで唯一、私も投資先として保有しているコカ・コーラが第3位です。コカ・コーラの強みを今更語るまでもありませんが、コカ・コーラの強みは、一言で言えば『コカ・コーラ』です。清涼飲料水のシェアではNo.1でそのブランド力はこれからの100年も変わらないことでしょう。

コカ・コーラの原液は元々、薬剤師であるジョン・S・ペンバートン氏が開発した喉の痛みに効くシロップだと言われています。このことから、現在でもヨーロッパや米国の民間療法として風邪の引き始めに温めたコカ・コーラを飲むなど、人々の生活に根付いた商品であり、世界で最も有名な商品の一つと言っても過言ではないでしょう。バフェット氏自身、「お金をいくら積まれても、コカ・コーラから飲料業界のシェアを奪うことはできない」と言うほど優位性のあるコカ・コーラはこれからも投資家に大きなリターンを与えてくれることでしょう。

2位:バンク・オブ・アメリカ(BAC)

第2位はこれまた銀行株であるバンク・オブ・アメリカ。通称『バンカメ』とも呼ばれる同行も米国4大銀行のうちの一つ。バンク・オブ・アメリカが設立したのは今から230年以上前の1784年。

京都人なら、『まだ創設からたったの230年』などと言いそうなものだが、 米国では訳が違います。アメリカ合衆国憲法が制定されたのが1787年、ジョージ・ワシントンが初代大統領に就任したのが1789年ですから、バンク・オブ・アメリカは米国という国が出来るより前から銀行業務を開始したという歴史と由緒ある金融機関であり、まさに『バンク・オブ・アメリカ』と言える企業です。 とはいえ、現在は世界40か国に拠点を持つグローバル金融機関であり、金融機関の中では個人に対してブランド力を有する企業と言えるでしょう。

そんなバンカメにバフェット氏が投資したのはリーマンショックの底値付近、株価が3ドル台など、一桁まで下落していた頃に50億ドルという常人では考えられないレベルの投資をしました。『常に買値は大切だ』という教訓が良く分かりますね。それにしても倒産の危機にあるかもしれない企業に50億ドルか…やはり私は凡人に過ぎないということがよく分かります。

1位:アップル(AAPL)

栄えある第1位は、創業者のスティーブ・ジョブズ氏が会社設立当時、『リンゴダイエット』にハマっていたことからその名がつけられたことで有名なアップルです。

米国を、いや世界を代表するハイテク企業アップルは、サウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコが上場するまでは、時価総額世界一の座をマイクロソフト(MSFT)と争っており、共に時価総額1兆ドルを超える超巨大企業です。

バフェット氏は2016年と比較的遅いタイミングで同社に投資を始め、なぜ今更アップルに投資したのかと疑問を持たれていました。その疑問に対して、アップルはワイドモートを保有しており人々の生活に根付いていると判断したためと話していますが、最新のiPhoneの売れ行きを見てみると確かにその様子が伺えます。

さらに、現在のCEOであるティム・クック氏の元でiPhoneなどのデバイスに頼らない、サービス業への転換を推し進めています。これらの事業が上手くいくかどうかはバフェット氏も『わからない』としており、利益率も少しずつ減少しています。

アップルの行く末はどうなるか分かりませんが、それでも積極的に株主還元を続けており、特にFY18とFY19の2年間では1,400億ドル弱の自社株買いを実施しました。米国マクドナルド(MCD)の時価総額が1,478億ドル(12/13現在)であることから、どれほど凄まじい自社株買いの勢いであるかが良く分かるのではないでしょうか。

米国一の時価総額を誇るアップルは、その莫大な利益を積極的に株主へ還元してくれる優良企業と言えるのではないでしょうか。

まとめ

もちろんバークシャーハサウェイの保有する株はこれらだけでなく、買収することで非公開会社となった企業もありますし、少額投資(と言っても規模は違いますが)で保有している銘柄もたくさんあります。アマゾン・ドット・コム(AMZN)にも投資したことは有名ですよね。

ですが、保有額のトップクラスには、誰もが知ってる銘柄がずらりと並んでいることがよく分かります。バフェット氏ですら、『誰もが知ってる米国株』に投資しているのですから、我々も同氏を敬って、著名な大型株に投資し続けることで、大きなリターンを得ることができるのではないでしょうか。

また、投資の神様でも失敗はつきものだということが良く分かります。我々個人投資家は身動きが取りやすいことがメリットとも言えるのですから、失敗を恐れずに投資することを私はおススメいたします。

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