先日から話題となっているDMM.com証券の米国株買付手数料無料化について、最近、受取配当金にかかる為替手数料が1ドル=1円(100銭)もかかるから損だ!という話題で投資クラスタがざわついています。
私自身もメールにて問い合わせてみたところ、配当金を円換算する時のレートは確かに1円低いレートを使うということで間違いないようでした。
親会社のDMM.comの会長である亀山氏は「25歳で資産運用? 眠たいこと言うなよ」と発言するほど若年層の資産運用に否定的であり、そんな右も左もわからない初心者投資家たちを投資から遠ざけるために、目が覚めるほどの高額な為替手数料を徴収し、明文化しないという方式を採用しているようだ。

では実際、各証券会社でリターンにどの程度影響を与えるのだろうか。DMMと大手ネット証券3社の米国株取引にかかる手数料は以下の通り
DMM.com証券
・米国株の買付手数料は無料
・為替手数料片道25銭
・配当金の入金時に強制的に円換算。100銭の為替手数料を徴収
SBI
・米国株買付手数料0.45%(上限22ドル)
・為替手数料は4銭
・配当金はドルで入金
楽天
・米国株買付手数料0.45%(上限22ドル)
・為替手数料は25銭
・配当金はドルで入金
マネックス
・米国株買付手数料0.45%(上限22ドル)
・為替手数料は無料
・配当金はドルで入金
この条件をベースに、以下の条件で5年後の資産額をシミュレーションしてみました。
・1年目の初めに100万円をドル転して、配当利回り3%の株に投資して5年間運用
・追加投資は配当再投資のみで全額再投資可能なものとする
・USD=100円で固定
・税金・成長率は無視
その結果がコチラ。




なんと、配当利回りが3%の場合の5年後の資産額は
1位 マネックス証券
2位 SBI証券
3位 DMM.com証券
4位 楽天証券
となり、ボロクソ叩かれている割には、楽天証券よりパフォーマンスが良いことが分かりました。あれ・・・?と思い、これを配当利回り5%に上げると、楽天証券よりDMM.com証券のパフォーマンスは悪いという結果になりました。




また、初期投資額を3,000万円とかなり大きくした場合は、配当利回り3%でもDMM.com証券が最もリターンが低くなったことから、やはり配当金額が大きくなればなるほど、為替換算コストがかかってくる分、パフォーマンスに影響がでてくるんでしょうね~。コツコツ資産を増加させていく我々個人投資家としては、やっぱりDMM.com証券はクソでした。楽天証券は楽天ポイント付くしね!
まあ、実際はパフォーマンスうんぬんより、配当金にかかる為替手数料を明記していないという不誠実さの方に問題があると思いますけどね。
おそらく、先日のマネックス証券の為替手数料無料化を皮切りに、SBIと楽天は追随していく流れになると思われます。

実際、SBI証券は翌日対応をしてきました。

ですが、DMM.com証券はどうだろう?いくら革新的な米国株の買付手数料無料を実施したからと言って、ネット証券大手の3社と並ぶほどのパフォーマンスに並んでくることはないんじゃないでしょうか。
私は実施していませんが、いくつかの証券会社を併用するのはアリかもしれませんけどね。例えば投資信託は楽天カードで買うために楽天証券使って、個別株はSBI証券かマネックス証券みたいな利用方法でしょうか。各証券会社の良いとこ取りみたいな手法ですね。
まあ、どちらにせよ私のように20歳から株式投資を始めたような眠たい野郎はDMM.com証券さんには顧客として認めてもらえそうにないので、今後も口座開設をすることはないでしょうね。