昨日、マネックス証券が米国ETF9種類の手数料無料化と、ドル為替手数料無料の無期限化を発表し、話題となりました。

今日はSBI証券が 米国ETF(9銘柄)の買付手数料無料化 に加えて、 国内ETF(97銘柄)の取引手数料無料化 および 「日計り信用」の取引手数料無料化 を発表してきました。

米国ETFについては、昨日マネックス証券が発表したETFと同じ銘柄で、完全にマネックス証券の発表を意識したものだということがわかります。
国内ETFに関しても、数が多いので全て紹介することは出来ませんが、かなり優良なモノも含まれており、これらのETFに投資している方にとっては魅力的な手数料の無料化といえるだろう。
これで、来年からNISA枠でVOOに投資する分を年末まで維持しておく必要がなくなります!これは朗報ですね!大変助かります。来年は普通にVOOへの投資を気兼ねなくすることができます。
マネックス証券の目玉は為替手数料無料でしたが、SBI証券は、SBI銀行を活用することで為替手数料を4銭に抑えることが可能なため、まあ、誤差の範囲です。もちろん為替手数料無料化をしていただけるなら泣いて喜びますが・・・
となれば、あとはSBI証券による米国個別株の各種手数料無料が待ち望まれる状況ですね。もしくは、米国では一般的な、配当金再投資制度(DRIP)への対応などを強く希望いたします。
ですが、今回は今夏の最低手数料撤廃の動きの時のようにマネックス証券に出遅れることなく翌日に対応してくれたので、非常に好感は持てます。3か年で手数料を無料化していくというSBI証券の本気度が伺える対応ではないでしょうか。

SBI証券がこれほど早く動けるようになったのは、親会社のSBIホールディングスが脱・証券会社化を図ることを明言しているからです。 同社社長の北尾氏も「SBIはもはや証券会社の範疇で捉えられるべきではない」と語っており、同社の収益の柱をアセット・マネジメント事業に転換することを考えているようです。
実際、 SBIホールディングスにおける連結利益全体に占める証券事業の割合が、この上半期に30%以下まで低下しており、 代わりに台頭してきたアセット・マネジメント事業の上半期の税引き前利益は前年同期比19%増の355億円と、初めて金融サービス事業(同263億円)を上回る結果となりました。
SBIホールディングスの新しい収益の柱がこれからどのように成長していくかにもよりますが、順調にアセット・マネジメント事業が成長をしてくれれば、もっと大盤振る舞いな手数料無料化が進むことだろうと思います。
ですが、今回の対応の早さを見る限り、恐らくSBIホールディングスの他の収益の柱は順調に伸びていると推測できます。今後の対応を心から期待しています。
逆に、今回の各種手数料無料合戦が落ち着いた後には、対面型の証券会社との手数料の乖離はさらに大きくなり、余計な人件費を要する対面型証券会社で投資をする情弱な投資家たちは、莫大な機会損失を被ることになるでしょう。
ですが、実際現在の対面型証券会社の顧客などというのは、ほとんどが老人であり、証券会社の営業マンと会話を楽しむために高い手数料を払っていると言われています。
今の対面型証券会社は、老人投資家に対する人材派遣業と言っても過言ではないですね。それはそれで話相手のいない老人に対して価値を提供しているのでしょうが、それに対する対価が高すぎるんですよね…さすがに手数料がぼったくりすぎる対面型証券会社にまともな金融商品などは皆無に等しく、こういった手数料無料化の波が起きていることすら知らないという方も多いのではないでしょうか。
これから投資を始めようという方々におススメできるのも、やはりネット証券であり、3大ネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券はそれぞれメリットとデメリットがありながらも切磋琢磨して業界最安値の手数料を採用してくれるだろうことから、これら3つのネット証券の口座をとりあえず開設しておくのは良いことかもしれませんね。