当ブログでも何度か取り上げているように、私は今まで、自分が投資をしていることを周りの人に公言し続けてきました。そして私は自分の周りに投資家を増やしたいと常日頃から思っていました。
実は当ブログを始めたのも、『同年代の投資家を増やしたい!』と言う目的があり、だからこそブログの副題に『20代からの米国株積立投資』と付けたのです。
20代から、つまり成人してからは自分の人生にちゃんと責任を持って資産運用していこうよ!と言う思いが込められています。もちろん、私自身が20歳から投資を始めたと言う意味も含まれていますけどね。
それはさておき、自ら投資を始めて以来、投資家を増やしたいと思ってせっせと布教活動をしてきたのですが、ここ最近になってやっとその思いが芽生えてきました。


それだけでなく、実は11月中に同僚や友人、合わせて3人からつみたてNISA口座を開設したと言う朗報を受けましたし、なんと!『当ブログを見てつみたてNISAを始めました!ありがとうございます!』と言う大変嬉しいご連絡もツイートやDMを通じていくつかいただいております。もう、その一言だけでブログをやってて良かったと思えます。感謝したいのはこちらの方です。ありがとうございます。
さて、そんな嬉しい連絡が来る一方で、少し不安を感じていることもあります。こうした連絡をいただくタイミングというのは、大抵の場合株価が順調で、最高値付近にある時なのです。NYダウなんていうのは世界中の投資家が注目している指標ですので意識していなくても最高値を更新したというニュースは目に飛び込んでくるものです。そしてそんなタイミングでこそ米国株に投資すれば儲かるという楽観的な初心者が増え、株式市場はお祭り騒ぎになり、最高潮を迎えた後急激にしぼんでいきます。これがいわゆるリセッションです。
今の米国株式市場を見ていると、楽観的すぎる!と言われていた2015年〜16年頃よりも増して楽観主義的な投資家さんが増えたように見受けられます。
よく例えに用いられる『靴磨きの少年』の逸話のように、投資に詳しくない人が投資の話をしだしたら強気相場は終わりだと言われています。もちろん、twitterでDMを下さるような方々はそれなりにいろんなところから情報を仕入れて米国株にたどり着いているんでしょうけどね。
投資家人口を増やしたいという気持ちは強いですが、投資初心者が市場に参加し出した頃は株価のピークだったというのは往々にしてあり得るかと思います。あまり悲観的なことばかり書くと、暴落論者のように捉えられるので、それはそれで問題なのですが・・・
ただ、私が投資初心者の方々にお伝えしたいのは、『もしも今後、投資を始めてすぐに株価が暴落を始めたとしても決して株式市場から退場しないでほしい』ということです。
株価がいつからいつまで暴落するかはどんなプロにも分かり得ないことから、運悪く株か大暴落が始まる前日に株式投資をはじめる人もいるかもしれません。ですが、株価の暴落はいつまでも続くわけではありません。
広義の意味では、日経平均株価は好調と言われていても30年前のバブル絶頂期の株価に戻るにはまだ時間がかかりそうなことから、いまだに株価の下落が止まっていないとも取れますが、米国株の主要指数はどれも今が最高値近辺です。
言い換えれば、過去幾度となく株式投資ブームが訪れ、バブル相場を形成し、その都度崩壊してきたとしても、それらのバブルを乗り越えて今が一番成長している時だということです。これこそが米国株の暴落がいつまでも続く訳ではないという何よりの根拠と言えるのではないでしょうか。
リセッションが近づいているかどうかというととてもそうは言えない状態であり、昨夜発表された米国の雇用統計も予想を超える好調さで、11月の非農業部門雇用者数は26万6,000人増、11月の失業率は3.5%と軒並みまだまだリセッションというには程遠い水準と言えます。

だからといって浮かれすぎず、悲観しすぎず、株式市場に対して冷静に向き合い続けてほしいと私は個人的には強く思います。
投資を始めてすぐに暴落に巻き込まれて狼狽売りし、2度と株式市場に近づかないことが最も機会損失を被る可能性が高いのです。株価が大きく下落した時こそ株を安く買えるチャンスとも言えるのです。
つみたてNISAにしても、途中解約ができてしまう分、株価暴落時に全て売り払って逃げ出す投資家も一定数いるかもしれません。もし含み損の時につみたてNISAで保有している投資信託を狼狽売りして逃げ出せば、その確定損失は非課税枠のため損益通算できず、本当に純粋に馬鹿を見ることになるのです。
株価が大きく下落した時も、大きく上昇した時も、つみたてNISA枠の毎月3万円の積立投資を決して止めることなく、これからも何十年とこつこつ投資を続けていってほしいなと私は考えています。