12月に入ってからトランプ氏の暴走が止まらない。昨日はブラジルとアルゼンチンへの追加関税を仄かしたばかりでした。

さらに本日、トランプ大統領は中国との通商交渉合意に期限はないとし、来年11月の大統領選挙後まで待った方が良いかもしれないと述べた。
さらに仏大統領のマクロン氏との会談では、仏がGAFAを対象に徴税を強化する動きを見せたことから、仏への追加関税の交渉も進めているとのことだ。先月末には「香港人権法」にも署名しましたし、本当にやりたい放題やっているという印象を受けますね。
この背景には、トランプ大統領の弾劾調査を感謝祭後に強化するという件に対して強く抵抗しているように見えます。追い詰められて街中で銃を乱射する悪人のようにも捉えられます。
今回のトランプ大統領の暴走により、ここまで強気に右肩上がりを見せていた米国株市場は下落。NYダウはこの記事を執筆している時点で400ドル弱も下落している。

円高もUSDが108円台半ばまで下落するなど、最近のぬるい株式市場を考えると久々に逆風が吹き荒れそうな予感がするのである。
中でもハイテクセクターの下げは大きく、さらに中国との取引も多いアップル(AAPL)は2.5%以上の下落を見せる場面がありました。

最近は楽観論が市場を包み込んでいたので、私の心理的にもこれくらいきな臭い方がありがたいと思ってしまうのです。
今回の件も踏まえて米国株市場はしばらくの間下落し続ける恐れがあります。ですが、どれほど下落したところで、理由は政治的な不安という外的要因に過ぎず、歓迎すべき株安の原因の一つである。
当然我々としても、今まで高くなっていた株に割安のバーゲンセール中の値札がついたようなものであり、安くで買い増しすることができるチャンスである。
どれだけ長い間株式市場にい続けていたとしても、未来のことは数分先でもわかりっこないことから、トランプ大統領が開催してくれた株式市場の年末バーゲンセールが実施されているなら、強気で買いに行っても構わないと思っています。
トランプ大統領が何かを言って株価が下がろうと、それは単なる外的要因であり、そんなもののせいで株価が下落している優良企業があれば、その企業の株を買い集める大チャンスだということです。
人々が、安くなったモノを買うためには殺到するのに対して、安くなった株からはどんどんと人が離れていくのはとても滑稽な話です。というか、人が離れていくから株価が安くなるのですけどね。
投資先の企業で、その企業の優位性や事業の根本的な部分を揺るがすような問題が発覚したのであれば、投資を控えたり売り払ったりする必要はあると思いますが、そうではない限り、理想の株の保有期間は常に”永遠”です。
今すぐに余力を全て使い切るような投資は危険ですが、様子を見て少しずつ買い増しをしていっても良いのではないかと私は考えています。
各社の証券取引手数料はどんどんと下がってきており、この波はいずれ外国株にも訪れるでしょう。無料化とは言わなくても、以前と比べれば大手ネット証券各社の外国株取引の最低手数料が撤廃されただけで、少額投資がやりやすい世の中になりました。
様子を見て数千円〜数万円単位でちょこちょこ買いという投資方法が取れるのは、今年に入ってからなのですから、大いに活用すべきではないでしょうか。