先日、日本マクドナルド(2702)の社員が業務上横領罪で再逮捕されたとのニュースが話題となりました。

今年1月からわずか10ヶ月の間に同社から7億円もの小切手などを横領したとして財務税務IR部統括マネージャーの西町崇容疑者(38)を業務上横領容疑で逮捕したという事件です。どうやら警察の調べによると、西町容疑者は三井物産(8031)出身の超エリートで、もともと年収2,000万円を超えていたようだ。
そして、20代後半に同社の為替証券市場室に配属されたことをきっかけにFXというものにハマり、彼の転落人生は始まったようだ。
彼は業務上で10億円を超える資金を動かしていたため、感覚が狂っていたのだろうか。同僚や親戚から2億円もの資金を集めてプライベートでFX取引をはじめ、見事にその資金を溶かしてしまったようです。
その後、自己破産を申請するも、FXでの借金はギャンブルとしてみなされるため、免責することはできません。両親から勘当され、離婚することにもなり、その後も借金返済のためにFXで一発逆転を狙った結果、転職先の日本マクドナルドの資金に手をつけてしまったということだ。
まあ、元エリートだろうがなんだろうが、この男が弁護をするまでもないクズであることは確かです。人から盗んだお金でどれだけの成果をあげようが罪は罪ですからね。しかも元エリートですから、プライドだけは高かったんじゃないかな?FXで負けているというようなことも周りに話せなかったのかもしれませんね。
FXというのは国の判決通り、今後の為替の上下を当てるだけのただのギャンブルです。FXをはじめて大きなダメージを負ってしまった友人が私の周りにも何人かいます。流石にお金の工面まではしてこなかったですけどね。

南アフリカランドに投資した友人は、高いスワップポイント狙いの『長期投資』を狙っていましたが、ランド自体の通貨価値が下がったことによって、結局資産は大きくマイナスとなってしまいました。
為替も株価も数分先の未来ですら正確に当てることはできないのですが、とはいえ株式投資は株式の向こう側に企業があり、経済成長とともにその企業の収益性が向上することによって株式の価値自体も時間をかけて膨らんでいくために株価は実体を伴って長期的には上昇していくものなのです。
対してFXというのは、その向こう側にあるのは通貨であり、常に通貨同士のやりとりをしているに過ぎません。経済成長とともに、一般的にはインフレによって通貨の価値というのは下落していくことになる。どんどん価値の下がっていく通貨の値動きに賭けているだけのFXは長期投資に向いていないばかりか、実体の伴わないただの数字当てゲームに過ぎないのである。
そのような得体の知れないものに投資していれば長期的には損をしてしまうのは当然です。
もし西町容疑者が7億円をFXではなく、米国マクドナルド(MCD)の株に投資をしていれば、三井物産時代の年収に近い1,785万円もの配当金が入金されることになります。しかもこれは完全な不労所得であり、何もしなくても手元に入ってくるお金です。
さらに米国マクドナルドは色んなスキャンダルに晒されながらも株価は右肩上がりに成長してきました。

だからこそ投資対象として適切なのはFXではなく株式であると自信を持って言えるのです。当たり前ですが、人から盗んだお金で投資をするのはダメ、というより人からお金を盗むこと自体がダメなのは言うまでもありませんがね。