まさか、2日連続で『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』を称えることになろうとは思いもしませんでした。SBI証券が誇る当ファンドが、なんと10月度に続き、11月度でもつみたてNISAランキングと積立件数ランキングで2冠を達成しました。


昨日は、設定来わずか2ヶ月少々で資産総額が50億円を突破すると言う凄まじい伸び率を記事にしましたが、さすが圧巻の1位と言うところでしょうかね。

私も実は最近、VOOへの投資をやめて、『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』への投資に切り替えようかと悩んでおります。と言うのもやはり信託報酬が税込0.0938%と言うのは非常に魅力的であり、投資信託ですから決まった金額を1円単位で買付することができます。さらに分配金も再投資可能ですし、実際にVOOとSBIバンガードを比べてみたらどうなんだろう?と思い、計算してみたところ、衝撃の結果となりました。
計算に際して、私が今行っているVOOのNISA口座での買付と、仮にNISA口座を利用してVOOと同額(為替手数料を含む)の『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』への投資という比較にしました。また、
・VOOを期首時点で12株(毎月1株)買ったと前提
・為替は110円で固定
・為替手数料は4銭
・成長率は年平均6%
・分配金はそれぞれ期末残高の2%
・VOOの分配金は再投資しない

また、NISA口座での買付ですので、VOOも買付手数料は無料。分配金への日本の所得税20.315%はかからない代わりに、米国所得税10%は二重課税されている訳ではないので、外国税額控除で取り戻すことはできません。つまり、VOOもSBIバンガードも分配金に対する所得税率は米国の10%が適用されます。ただし、SBIバンガードは10%の所得税を差し引いた分配金を全額自動再投資しています。これらの条件で比較をしてみたところ、結果はこうなりました。
・VOO

・SBIバンガード

なんとVOOの5年後の残高は22,959.93ドルとなり、為替を110円とするなら、日本円で252万5,592円となったのに対して、『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』では、263万2,918円と5年で10万円以上の差が生じたのである。
これは、VOOにかかる為替手数料分も含めた金額をSBIバンガードでは投資していることと、SBIバンガードでは分配金を自動で再投資していることが原因とみられる。
以前、iDeCoの手数料が投資結果に与える影響を計算した記事をアップしたが、今回は別の形で手数料が与える影響を算定できたように思います。

なお、この結果は、NISA口座ではなく、一般口座で検証すると、さらにSBIバンガードが有利となることは言うまでもありません。なぜならVOOを一般口座で買付すると、0.45%の買付手数料がかかる上に、分配金にかかる所得税は米国10%と、日本20.315%の課税対象となるからです。外国税額控除を活用しても全額取り戻せる訳ではないことから、VOOの分配金にかかる所得税は20.315%以上となる覚悟をしておく必要があります。
一方、米国株の投資信託は、米国10%の所得税はかかるものの、日本の所得税20.315%はかからずに自動再投資をしてくれることとなっている。つまり、NISA口座の時と同様、分配金にかかる所得税は10%となるのです。
こうなってくると、つみたてNISAに移行した後は、やっぱり『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』を活用することになるのかな〜と漠然と考えております。もちろん、手持ちのVOOを売り払うことはしませんけどね。
ただ、懸念として、投資信託には『隠れコスト』と呼ばれるコストが存在しており、信託報酬とは別に手数料がかかってくることが多いです。ですので、『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』であっても、実質的には0.1%を超える経費率にはなるんじゃないかなと考えております。もちろん、それでも今までのことを考えればかなり安い水準ではあるんですけどね。
どちらにせよ、『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』は本家本元のVOOと競り合うことができるほどの優良投資信託であることは間違いありません。これからも同ファンドは、米国の成長に連動してコツコツと成長を遂げることでしょう。
今この瞬間が将来のうちでは最も株価が安い瞬間となるかもしれません。定期的な買付をやめることなく、S&P500に継続投資をしていれば、きっとそれなりのリターンを得ることは可能だと私は考えています。