【悲報】政府、つみたてNISAとは別にNISAの『積み立て型』を新設へ。一般NISAを残す意味はあるのか。

投資実務
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ここ数日、毎日新しい情報が流れているNISA制度についてですが、今朝の報道によると、政府・与党は、「少額投資非課税制度(NISA)」の一つである「一般NISA」を刷新する方針を固めた。とのことです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191129-00000005-asahi-bus_all

現在の一般NISAは2023年までの時限措置として終了し、2024年以降は「5年間・年120万円」の非課税枠を維持しつつ、リスクの低い投資信託に投資対象を絞る『積み立て型』を採用するようだ。

一般NISAについては、延長を求める声も多く刷新して継続する形をとるようだが、なぜ5年間の制限を付けるのか?なぜ投資信託に対象を絞るのか?謎とも言える采配が続いているのである。

それとは別に、現行のつみたてNISAももちろん継続していくようで、こちらは『20年間・年40万円』の枠が今のところ変わる予定はないようだ。

だが、どちらの制度を活用しても投資信託にしか投資できないのであれば、一般NISAのメリットはほとんど無く、

一般NISAをめぐっては株式にも投資できることから、短期売買に使われているとの指摘も多く、「税優遇を使ったバクチ制度」(財務省幹部)という批判も根強かった。

という意見があるが、投資信託だって途中で自由に売却できる商品ですから、同じような使われ方をしないとも限らない。むしろ、5年間という短期間しか非課税枠を与えていないのに短期売買を批判するとは、馬鹿げた話である。5年間しか非課税枠がないのであれば、投資初心者はその間に利確しようと考えるのが普通なのではないだろうか。期間を無制限にするだけで短期売買に勤しむギャンブラーも減るだろうと容易に想定できます。

政治家たちも年齢層は高めですし、本当は投資に疎いんじゃないだろうか?と訝しむほどの良く分からないマイナーチェンジぶりです。

人間は高齢化とともに寿命が短くなるため、長期的な思考ができなくなるのだという。 日本証券業協会の調査によると、「年輩の人ほど近視眼的(短絡的)な投資行動が目立つ」ことが分かった 。

現役の表立った政治家たちは、もはや長期的な思考が出来ていないからこんな法案が通るんじゃないかな?などと本気で思う時もあります。将来に向けての思考が全くできておらず、政治の世界こそ『年功序列』ではダメな気がしますね。

とはいえ、政治を叩いてみてもどうしようもないので、建設的な話をすると、『5年間で年120万円』の投資枠と、『20年間で年40万円』の投資枠を比較すると、 毎年、年間の投資枠を使い切ることを前提とすれば『つみたてNISA』の方に軍配が上がるように見受けられます。

例えば、一般NISAで『5年間毎年120万円』の積立投資をした後、ロールオーバーをして最長10年間の非課税期間を設けた場合と、『20年間で毎年40万円』を投資した場合を比較してみます。

年間平均リターンはどちらも5%、簡易的に計算するため、年初に全額を投資したとして計算します。(つみたてNISAは毎月上限額があるので若干ずれますがご了承ください)

少し専門的なお話になりますが、このように毎年一定額を積立投資した場合の複利計算は年金終価係数という係数を使えば計算できます。 年金終価係数は、毎年の積立額から将来の元利合計を計算するのに使う係数でFPがライフプランニングなどに活用する係数の一つでもあります。そしてその計算表がコチラ。

年金終価係数表

縦が年数、横が利率となっており、この年金終価係数表にあてはめると、毎年120万円を5年間、平均リターン5%で運用した場合の期末評価額は、

120万円×5.526(5年/5%に記載の数値)=6,631,200円

となります。さらにその後5年間のロールオーバーを実施した場合、非課税枠での追加投資はできませんので、5年目の評価額6,631,200円を残りの5年間5%で運用することとなり、10年後の期末評価額は

6,631,200円×(1.05)^5年≒8,463,278円

となります。つまり、10年間の運用で8,463,278円-6,000,000円=2,463,278円が評価益となり、10年目で売却した場合、これが丸々非課税となるのである。

一方、つみたてNISAでは、20年間平均リターン5%での計算となるため、

40万円×33.066(20年/5%に記載の数値)=13,226,400円

となり、13,226,400円-8,000,000円=5,226,400円の評価益が非課税対象となる。

やはり投資の世界において、複利計算のチカラは凄まじく、個別株に投資できないのであれば、一般NISAへの投資冥利は無いと言えるでしょう。

非課税期間を永久的にして、毎年新規の投資枠を設定するか、つみたてNISAの上限額を拡大させるかをしなければ、わざわざ『積み立て型』などという謎の制度を設定する意味に乏しく、唯一意味があるとすれば、我々投資ブロガーたちの記事のネタになるということだけである。

つみたてNISAも撤廃されて『積み立て型』NISAへの一本化がされれば、実質的にはただの非課税枠の縮小となるのです。

本当に長期投資を根付かせたいのであれば、『積み立て型』NISAは歓迎すべきものとは言い難いと私は感じます。今後も適宜新しい情報が入れば記事にしていきたいと思います。

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