ウォールストリートジャーナル(WSJ)によると、トランプ大統領は昨日、エコノミッククラブでの演説で米中の貿易交渉を巡り第1段階の合意が「近い」と発言したようです。
さらに、合意が無ければ関税を引き上げるという旨の発言もしています。
つい先日、中国商務省の報道官が報道した時にはトランプ大統領は否定しており、どっちやねん!と思ったばかりでした。

どうしても米国主導での報道をしたかったのかな?真相は定かではありませんが、やはり米中貿易協議の段階合意は順調に進んでいるようです。
ただし、今回も詳細については触れられておらず、具体的な発表はありませんでした。
米株式市場はすでに段階合意を織り込んでおり、NYダウも一時的に微増するタイミングもありましたが、最終的には微動だにせずと言った終わり方でした。

ですが、S&P500指数は場中で史上初の3,100ドルを超える場面があるなど、少しは株価を押し上げる要因もあったようです。

ホライズン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソンCEOは「市場は貿易に関してもう少し明確な手掛かりを期待していたが、得られなかったようだ」と指摘しており、その上で「市場は、貿易に関するトランプ氏の発言に過剰反応を示さないように若干なり始めている」との見方を示した。
トランプ大統領といえば、一時はtwitterなどでの発言が相場に大きな影響を与え、『トランプ砲』などと揶揄されていたものだが、次第にオオカミ少年のようになってきており、発言の影響力は確実に衰えているように思います。
とは言え、株価が史上最高値付近でウロウロしているのも事実であり、私個人としても、今月は今のところ全く追加投資ができておらず、もっと悲観的で株価が大きく下落する投資チャンスをいただきたいと思っているのですが、なかなか叶いそうにありません。
本日、シスコシステムズ(CSCO)の1Q決算が発表されるので、その結果次第では追加投資をしたいなとは考えていますが、定かではありません。
以前、間違えてVOOのために取っておいたNISA枠を誤ってジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)への追加投資に使ってしまうという場面があり、今年度のVOOのNISA枠での買付もできなくなってしまいました。
SBI証券では、NISA口座での海外ETFの買付手数料は恒久的に無料としているため、わざわざNISA枠を余らせておいたのですが、発注ミスという初歩的なミスで使い切ってしまいました。まあ、それも含めて『投資は自己責任』ということです。皆様もどうかご注意ください。
VOOも市場最高値近辺にあり、尚且つ買付手数料がかかるなら、今月と来月のVOOの買付は一旦停止しようと思います。というか、つみたてNISAに切り替えて『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』に切り替えようかな…でもつみたてNISAなら楽天証券のポイント制度と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の組み合わせも魅力的です。私の最近のもっぱらの悩みです。


それはさておき、投資家たちもトランプ大統領の発言にはもはや過剰反応はしなくなっており、ここから株価の一段高を目指すには『やはり実際に詳細が決まらないと・・・』というのが本音でしょう。段階合意の詳細の内容によっては失望売りの可能性も十分あり得ます。
とは言え、私もこのまま株高が進んでいたとしても、今月の間に少なくとも15〜20万円程度はどこかに投資するつもりです。今の段階では株高に見えても、20年後、30年後から見ればかなり割安な水準というのがこれまでの米国株式市場でした。米国と米国株の未来は今後も明るいだろうと私は信じていますので、投資のタイミングを計りすぎず、淡々と投資を続けていくのが正解だろうと思います。