【質問】同僚「Yukiさん、従業員持株会ってどうなんすか?」

投資の考え方
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ここ最近の米国株の好調さを見かねてか、最近同僚の方から株に関する質問がひっきりなしに飛んできます。昨日だけで3人の方が株の話を向こうから持ち掛けてきて、しばらく株式投資について談笑しました。

そんな中で話題に上がったのが、『従業員持株会』についてです。従業員持株会とは、従業員の自社株式取得にあたり会社が拠出金の給与控除奨励金の支給などの種々の便宜を与えることにより資産形成を援助しようという制度で、私の勤めている会社では毎年賞与時期が近づくと、従業員持株会への加入を誘う全社連絡が届くのです。つい先日もその勧誘連絡が人事より届いたため、その話題が多かったのだと思います。ちなみに弊社では奨励金は5%となっており、1万円の買付に対して500円分は会社が負担してくれて、1万500円として買付することができます。

そのため、従業員持株会について意見を求められるのですが、結論から申し上げますと私は従業員持株会には加入しておりません。というのも、従業員持株会に加入するメリットよりデメリットの方が多いと私は考えているからです。

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従業員持株会のメリット

まず、持株会に加入するメリットですが、よく言われているのが以下の通りです。

奨励金があるためオトク

知らないうちに資産形成がされている

頑張って結果を出せば業績が上がって株価が増加し、資産が増えるためモチベーションが上がる

これらの項目は果たしてメリットと言えるのでしょうか?少し掘り下げて考えてみましょう。

奨励金があるためオトク

従業員持株会に加入すると毎月給与天引きによって勤め先の株を購入することになります。それと合わせて会社から奨励金が出る会社がほとんどのため、5~10%程度上乗せで資産を増やすことができる、『株式投資の世界で唯一のフリーランチ』だなどと言われています。ですが本当に奨励金はフリーランチですかね?

よく考えてみてください。従業員持株会に加入すると言うことはあなたはあなたが勤める会社の株主になるということです。会社と言うのは株主のものですから、結局はあなたに支払っている奨励金は、あなたの会社の人件費である『福利厚生費(もしくは給与)』という費用項目から拠出していることになります。株主優待と同じく、持株会奨励金も結局は株主であるあなたのポケットマネーから払っていることとなり、お金の出処は絶対にどこかにありますから、決してフリーランチなどということはあり得ないのです。

さらには、奨励金も人件費にあたるので、きっちり給与所得として課税されます。そういった意味では個人に税金がかかる分、奨励金は株主優待よりも悪いと言えるかもしれません。

知らないうちに資産形成がされている

知らないうちに資産形成がされていると言う意見もありますが、確かに天引きされていれば知らず知らずのうちに資産が形成されているかもしれませんね。ですが、今の時代、つみたてNISAやiDeCoなど、自動で積立投資が出来る環境は整ってきています。完全に知らないうちにとはいきませんが、少なくとも投資にかかる手間や投資判断などは一切無視して継続投資をすることが可能です。それでいて、従業員持株会では当然、投資対象はあなたが勤めている会社のみですが、つみたてNISAなどを利用すれば、S&P500やNYダウと言った安定した成長を見せる指数への投資が可能です。あなたが勤める会社がS&P500やNYダウを超える安定したリターンを生み出すことができる企業でない限りはメリットとは言えないんじゃないでしょうかね。

頑張って結果を出せば業績が上がって株価が増加し、資産が増えるためモチベーションが上がる

従業員持株会を社員のモチベーションアップのために利用している企業も多いかと思いますが、よく考えてください。仮に持株会に加入したあなたが頑張って結果を出したところで、それがどれほど株価に影響するでしょうか?あなたが平社員であるうちは、どれほど頑張ろうともその頑張りが業績に与える影響は軽微ですし、あなたが頑張ったところであなたの上では、一日中テキトーにネットサーフィンなんかしてるオッサンが年収1,000万円以上貰ってるんですよ。

だとすれば、会社での仕事はほどほどに、知識を蓄えたり副業を始めたり、余った時間で手料理を作って食費を節約し、余剰資金で他の好きな株に投資するのも良いですね。

モチベーションを高めて業績が上がれば資産が増えるなんて言うのは、労働者の生産性を向上させたいだけの経営者層の戯言です。あなたが経営に直接大きな影響を与えるような人物でない限り、持株会に入って頑張ってみたところで株価にはうんともすんとも反応しないことでしょう。

従業員持株会のデメリット

従業員持株会のメリットがどれも幻想であるということがお分かりいただけましたでしょうか。そしてこれらのメリットがメリットでないとすれば、従業員持株会のデメリットがはるかに大きく、総じて従業員持株会に加入すべきではないと言う話になります。従業員持株会のデメリットで良く言われているのが以下の通りです。

・流動性リスクがある

・労働と投資が一体化する(集中投資状態)

つぎはこのデメリットについて見ていきましょう。

流動性リスクがある

持株会で保有している自社株は部門にもよりますが決算前の数週間は売却不可となりますし、我々経理部門や役員なんかはもっと酷く、四半期の3か月のうち、2週間くらいしか売却できるタイミングがないんじゃないかな。これも企業によりけりなのかもしれませんけどね。これはインサイダー取引の防止のために仕方のないところなんですが、それ以外にも売却手続きから売却完了まで数日のタイムラグがあったりと、思った通りの価格で売ることができないデメリットと言えるでしょう。

労働と投資が一体化する(集中投資状態)

これが持株会の一番大きなデメリットになるんじゃないかなと感じます。例えば、勤務先の業績が悪化して、大規模なリストラを行うことになったとした場合、あなたもリストラの対象になるかもしれません。企業がリストラをするほど業績が悪いのですから、株式も値下がりしていく確率が高いです。もしこのような状況に陥った場合、「職を失う+株価暴落+恐らく減配」というボロボロの状況になるのです。 従業員持株会以外の株式投資を行っておらず、一点集中をしていた場合、あなたの資産はリストラを機にものすごい勢いで減っていくことになるでしょう。

従業員持株会はほとんどおススメできない

私はこれらの理由から、従業員持株会はほとんどの場合はおススメできないと考えています。同僚にも結局、従業員持株会に加入することはおススメできないと伝えました。仮におススメできるとすれば、日本マイクロソフトにお勤めの方であればマイクロソフト(MSFT)の持株会に加入することができるんだろうか?それは定かではありませんが、NYダウに採用されているレベルの超大企業やその傘下で働いており、NYダウ採用銘柄に持株会で投資が出来るとすれば、それはとても魅力的な案件と言えるでしょう。もしくは高確率でIPOが決定しているベンチャー企業とかかな。仮に上場を果たせば大きく資産が増加する可能性が高まります。

こういった企業でお勤めの会社員以外は従業員持株会に加入するのはデメリットの方が大きいのではないかと私は考えています。それならつみたてNISAでS&P500に連動するETFを定期買付しておいた方がよほど大きな財産を形成できるでしょう。

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