先日、当ブログでも取り上げましたが、コカ・コーラが手掛けたアルコール飲料『檸檬堂』の全国展開が昨日から開始しました。※沖縄県を除く

この檸檬堂ですが、実は今年の5月より九州限定で先行販売されており、たった5か月で、「九州のレモン缶チューハイ市場でナンバーワンになるところまで支持が広がっている」とのこと。私も九州に住んでいる友人から評判を聞いたので、一度飲んでみたところ確かにレモン感が他の缶チューハイとは違ってハッキリとしていて、「レモン」サワーを飲みたい!と言う方にはぜひ飲んでいただきたいです。ひいき目無しにから揚げにはピッタリです!
檸檬堂の展開は残念ながら日本国内だけですが、これで、コカ・コーラは炭酸飲料だけでなく、エナジードリンク業界、アルコール飲料業界と次々と飲料業界を手中に収めようとしており、まさにコカ・コーラがこれから先も飲料業界のトップとして走り続けることが予感されます。
アルコール飲料もエナジードリンク同様、利益率の高い商品であるため貢献度は高い上に、タバコと同様に依存度も高く、また何かが起きた時に値上げしやすい商品でもあります。もちろん、『レモンサワー』というジャンル内での競合は多く、リピーターの奪い合いになるでしょうが、お酒好きな九州人が認めたというほどクオリティの高い商品ですので一定のリピーターは付くだろうと考えています。
同社のエナジードリンクである『コカ・コーラエナジー』も、発売から5週間で2,000万本を売り上げるという記録を残した上に、今月7日からは新たなエナジードリンク「リアルゴールド ドラゴンブースト」も販売を開始している。
かと思えば、株式会社I-neと日本コカ・コーラが出資した合同会社Endianが、本日より発売するのはエナジードリンクとは真逆のリラクゼーションドリンク『CHILL OUT(チルアウト)』だ。

『CHILL OUT』は「くつろぐ」という意味であり、2016年に誕生した同名のリラクゼーションドリンクをリニューアルしたものらしい。私はリニューアル前のチルアウトも何度もリピートしたのでレビューしますが、ミントの爽やかな風味が確かに気持ちを落ち着かせてくれそうな気分にしてくれます。夜遅くに帰っても、これを飲めばぐっすり眠れるという時期はありました。本当に決算で疲れたときにはお世話になったものです。味が変わるのかな?また久々に飲んでみたいと思います。
このように、コカ・コーラはもはや炭酸飲料だけではなく、エナドリやアルコール、さらにはまだ日本ではそれほど馴染みのないリラクゼーションドリンクの業界までも手中に収めようとしているのである。
興奮させたり、落ち着かせたり、ほろ酔いになったりなど、もはやコカ・コーラによって我々は感情すらコントロールされているとも言えるのである。もちろん、子供の頃にコカ・コーラを飲んだ一口目のスカッとする気持ちいい体験をした人は世界中に何億人といるだろうことから、コカ・コーラはすでに一世紀前から人々の感情にダイレクトに働きかける製品を作り続けてきたとも捉えることができます。
時代がいかに目まぐるしく変わろうと、人々の感情は大きく変化することはないですから、コカ・コーラ(KO)が、『コカ・コーラ』を中心に人々の感情をダイレクトに揺さぶる商品を作り続けている限り、同社への投資は長期的には報われることになり、これからも株主フレンドリーな企業であり続けてくれることでしょう。