本日、上皇陛下の退位に伴って即位された今上天皇の「即位礼正殿の儀」が予定通り行われました。都内は朝からあいにくの雨にも関わらず、「正殿の儀」直前から晴れ間が見えてきた上に、皇居に虹が架かるという、まさに奇跡的な神々からの『演出』でSNS上が大いに盛り上がりました。
皇位継承の証・三種の神器の一つである「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」は天空に群れ雲を発生させる剣でその後は晴れてくるという言い伝えどうりに虹が発生するという件。
— GAIA FORCE TV ღ (@GAIAFORCETV) October 22, 2019
ヤバヤバヤバス pic.twitter.com/RssKUTLVBG
天叢雲剣が使用される時は雨が降り…儀式前には台風20号が消滅し21号はそれ雨だったのに晴れ即位を、祝うかのごとく虹が出現し儀式が終わると富士山が初冠雪した顔を出した……この国は本当に神々がいるのかもしれない… pic.twitter.com/ECis6Ba6nn
— サカズキ (@zBRAaNb4XT7zaQW) October 22, 2019
そんな126代に渡って続いている皇室の中でも、今回当ブログで取り上げたいのは、第16代天皇の仁徳天皇。仁徳天皇と言えば有名なのがコチラの写真ではないでしょうか。

こちら、大阪府堺市にある仁徳天皇陵古墳(大山陵古墳)は、日本最大級の前方後円墳であり、今年の9月にユネスコ世界遺産に登録されたことでも話題となりました。

私も一時期、堺市に住んでいたこともあり、近所のおばちゃんとかに「仁徳さん」と呼ばれて今でも親しまれていることをよく知っています。
そんな仁徳天皇ですが、もう一つ有名な逸話が残されており、それが日本書紀に記されている『民の竃(かまど)』というお話です。
仁徳天皇は即位後のある日、難波高津宮から遠くをご覧になられて、国を見渡しておりました。すると、民家の竃から煙が立っていないことに気付かれたそうです。これを見た仁徳天皇は、「民の竃から煙が立たないのは、民が貧しいからではないか」と心を痛めたそうだ。さらに、都がこのような状況なのだから、地方はもっと惨状に違いないと仰せられ、「むこう3年間のすべての徴税を禁止し、免税とする」とのお触れを出したそうです。
3年間の間は、宮殿を修繕する材料にも困り、ボロボロになった宮殿にお住まいになっていたそうです。ですが、仁徳天皇は「まつりごとの基本は民。民が富まねば天子である私も富んだ事にはならぬ」と仰せになり、ついに3年後、竃から炊煙が盛んに登るのをご覧になられるまで一切の徴税をしなかったそうです。
現在、日本は景気後退期にありながらそれを政府が認めず、ついに消費税の増税を敢行しました。もちろん、今の日本と、倭の国と呼ばれていた当時の日本では状況が違いすぎますが、やはり景気後退期に税金を下げるどころか強制的に上げるのは愚策と言ってしまって過言ではないような気もしますね。
今回の消費税増税の影響は、3月決算の多い日本企業では、第三四半期(10-12月期)決算にモロに大打撃を与えることになるかもしれません。今は気味が悪いくらい好調な日本株ですが、第三四半期の決算発表が年明けから順番に発表されることから、来年は開始早々、日本株が暴落する可能性も否定できませんね。
まあ、私個人としては消費税の増税が反対なわけではないんですよ。明らかに社会保障費が足りないのは分かりきったことですしね。ただね〜、もうちょっとお金の使い方上手くできないもんかなとは思います。例えば、東京オリンピックのマラソンと競歩が札幌で開催されるかもしれないという話が話題になってましたね。

こんなことさ、今更言うことじゃないでしょ。東京オリンピックの開催が決まったのは6年前ですよ。今まで何の話し合いをしてきたんですか?と言わざるを得ないです。すでにチケットも販売していると言うのに今から変更するんですか?
確かに選手の体調を考えると危険なので変更した方が良いかもしれませんが、6年前から真夏は猛暑でしたよ。もっと対策できただろうし、今まで対策にかけた税金は意味がなくなるんですか?という話になってしまいますよね。
徴税するならその税金を上手くやりくりしてもらわないと、民衆は貧するばかりです。さらには国に頼らず自助努力で資産を形成しようとしている投資家たちから税金をふんだくろうとする姿勢は気に食わないです。
とは言え、文句を言っていても仕方ないので、税金が増税されたとしても資産形成の歩みを止めるつもりはありませんけどね。長期投資をしていなければ、徴収される税金も発生しませんが、配当収入も発生しないことになります。ただ、投資家の中にはあまりに資産にかかる税金が高ければ、海外に移住するような方が増えるかもしれません。私だってもしかしたら海外へ移住という選択肢を取るかもしれません。もともと将来はそうできればいいなと考えていますからね。そうした場合、国としてはさらに困窮してしまうのは目に見えています。
民衆が貧する場面では、税金を引き下げるくらいの粋な計らいがあれば、ますますこの国に好意的な国民が増えるのではないだろうかと感じました。