先日、ネット上で、都内のメーカーに12年間勤務して役職もあるのに手取り14万円と言う女性のニュースが話題となった。

それに対してホリエモンこと実業家の堀江貴文さんが自身のtwitter上で「日本がおわってんじゃなくて『お前』がおわってんだよwww」とツイート。賛否両論あるものの、概ね平常通り炎上した。

私が率直に思ったのは、今回のケースは完全にホリエモンの意見が正論だなと言うことです。まず、元ニュースを見ると、今回の女性は都内のメーカーに12年間も勤めているにも関わらず手取りが14万円とのこと。そもそもその水準でよく都内で生活ができてるなと言うのが正直な感想ですが、都内メーカー勤務で手取り14万円はさすがにあなた自身の努力が足りないんじゃないの?と言わざるを得ません。
保育士さんや介護士さんなどの福祉関係の従事者の所得が低いことは非常に大きな問題であり、国が総力をあげて業界全体の所得改善をすべきだとは考えています。

ですが今回のモデルケースは都内メーカー勤務と言うことです。まずメーカーは収入レベルが劣る業界ではないですし、しかも都内在住。日本で最も平均収入が高い東京都でそれほど低収入で12年間も働いていると言うのは、自らのスキルアップを放棄したか、もっと条件の良い会社に転職すると言う努力を放棄したかのどちらかなのではないだろうか。
私も20代前半の頃は、大阪のメーカーやベンチャー企業に勤めていた頃は収入は少なかったです。特にベンチャー企業にいた頃は試用期間終了後すぐに役職を付けられたため、サービス残業が月に100時間を超えることも少なくありませんでした。

でもそんな環境でずっと働くことは馬鹿らしいと考えて1年ちょっとで転職し、上場メーカーの経理職に就くことができました。今回の元ニュースの女性の場合、職種も明らかではないので、一概には言えませんが、正直に感じたのは、そんな会社で10年以上働いてて今更文句言うなよ。と言うところと、こう言う被害者ヅラした低所得自慢者が一番国にとって害なんじゃないかと言うところです。
今回、twitterで『手取り14万円』がトレンドになりましたが、思い出してください。今年の8月頃に同じくtwitterでトレンドになったのは『手取り23万円』と言うキーワードでした。

たった2ヶ月半でトレンドワードまで大幅なデフレを起こす、日本人の『私の方が不幸よ自慢大会』にはウンザリです。もちろん、そんな低所得で従業員を雇っている企業側が全面的に悪いのは確かですが、その労働条件でこき使われることを容認しているのはあなた自身ですよね?私はヤですよ。そんな低所得で働くなんて。毎月15万円〜20万円程度の投資資金は確保したいですから、手取り14万円では投資元本すら稼げません。
そう言う悪条件で働いている人たちがどんどん辞めていってクソみたいなブラック企業が労働力を確保できなくなれば、自然と淘汰されるはず。同業他社と比較して明らかな低所得や、劣悪な環境で働くことを容認している従業員は、もはやブラック企業と共犯と言っても過言ではないと感じます。
厳しい意見かもしれませんが、ここまで低所得で労働力を提供していると言うことは、あなた自身の労働力にはそれほど価値が無いと言うこと。上司から正当な評価をされていないと言う方もいるかもしれませんが、それなら上司を辞めさせるか、それができないなら自分がまた転職をするしかない。私も今の会社に入って1年間、クソみたいな上司の下で働いていましたが、さらに上の役員に相談し、クソ上司を子会社に異動させた上で役職もヒラに格下げしてもらいました。その元上司は今まで通り好き勝手できないことにストレスを感じたのか、もうすぐ自主退職されるそうです。
もちろん、私は担当役員の上司に恵まれたと言う一面もありますが、もしクソ上司を辞めさせなければ自分が退職する覚悟で相談したことが改善のきっかけとなりました。クソみたいな労働環境ならそれを変えるか、変えるよりも自分が辞めてもっと良い環境に身を投じるように行動するのがベストでしょう。
彼女のようなケースは、少なくとも自助努力が少しは足りないんじゃないかなと感じた次第です。ホリエモンさんは、何だかんだで正論が多いですが、正論すぎて炎上することが多いですね。私は投資家として、自ら考え努力し続けることだけは放棄しませんでした。
収入が低いブラック企業で文句も言わず仕事し続けることは間違った努力です。努力の方向性も含めて、改めてあなたのキャリアプランを考え直した方が良いのではないでしょうか。