【正論】伝説のアナリスト、日本の問題点をズバリ指摘する

雑記
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ゴールドマン・サックス(GS)で日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたデービッド・アトキンソン氏が、日本の生産性の低さについて言及した。

この法律が日本を「生産性が低すぎる国」にした | 国内経済
前回の記事(「中小企業の改革」を進めないと国が滅びるワケ)に対するコメントの中に、よくある誤解に基づいたものがありました。極めて重要なポイントですので、ご紹介したいと思います。「町のラーメン屋が多すぎ…

彼の主張によると、日本の生産性が悪いのは働き方の問題ではなく、『非効率な産業構造』だという。そもそも日本の産業効率が旧時代的で稼ぐことが出来る体制ではないのに、経済低迷の原因を労働者に押し付けていると言うのです。

『働き方改革』で労働者に余裕が出れば、経済は回復する。女性が活躍できる世の中になれば経済は回復する。などと言うのは妄言であり、世界3位の経済大国の経済活動が『働き方』程度で20年も停滞することなどありえないと、同氏は指摘する。

彼の指摘は全くその通りであり、日本の生産性の悪さは個人の働き方うんぬんでどうにかなるレベルのものではありません。さらにアトキンソン氏は1964年に施行された『中小企業基本法が諸悪の根源だと続ける。中小企業基本法によって中小企業を手厚く優遇することとなったため、従業員が少数の中小企業とよばれる企業が爆発的に増加したことで小さな企業で働く人口が多くなりすぎたことが、日本の生産性の低さを生み出しているとのことだ。

中小企業は一般的に大企業に比べてリソースが不足しており、人材・資金・流通経路・優位性など、ビジネスに必要なあらゆる要素で不利な状態であるのは明らかです。そんな企業が日本に存在する企業の99%以上を占めているのです。そりゃ日本全体の生産性が悪くなる訳ですよね。

私は、転職を繰り返しておりますので、中小企業・ベンチャー企業・大企業など色んなフェーズの企業で経理を経験してきました。ですが、やはり大企業の方がいろんな面で優遇されてるなと感じることは多いです。例えば社員としての待遇も当然良く、私の今の年収(約700万円)は、新卒で入社した中小企業では、たとえ役員クラスでも社長一族以外では届かないほどの年収でした。

有給休暇一つとっても、中小企業やベンチャー企業では、有給消化がほとんど認められなかったのに対して、今の会社では有給を取らないと人事からめちゃくちゃしつこく指摘を受けます。私もこの前、「年間の有給のうち5日間の消化は管理職も義務なので、有給消化の予定を事前にスケジュールシステムに組み込んでください。」と人事から指摘を受けました。どこで休みたくなるかわかんないので、予定を入れろと言われても困るんですけどね…ちゃんと休みは取るので、あまりガミガミ言わないでほしいです。

でもまあ、裏を返せばそんなことでガミガミ言われるほどコンプライアンスもしっかりしてるし、安定感もある。昇給の幅も中小企業のそれとは比べ物になりません。

【歓喜】なんだかんだ言ってサラリーマンも捨てたもんじゃない
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当然、IT系の企業ということもあり、収益性も抜群で、利益率も日本企業としては相当高い部類に入るんじゃないかなと思います。ハッキリと言って、私は日本企業のほとんどが大企業となれば、日本の生産性も高まり、国民の幸福度は上がるのではないかと思います。

事実、ブラック企業としてマスコミに取り上げられるのはワタミ(7522)や電通(4324)などの一部上場企業が主ですが、中小企業の方がブラック企業が多いのは火を見るよりも明らかです。ただ、話題にならないだけです。そして、話題にならない理由も明確で、ブラックの中小企業を取り上げたところで話題性が無いからです。

『○○県にある××興業㈱は、ワンマン経営で従業員を安月給でこき使っており、ノルマをこなせなければ全社員の前で叱責は日常的。営業部の社員が外回りから帰ってきた後の日報をまとめる時間は残業とはみなされず、毎日1時間以上のサービス残業を強要されているのだ』

例えばこんなニュースが報道されたからと言って、日本のどこかにある名前も知らない中小企業のありふれた日常などに人は興味も関心も持ちません。これが、みんな知ってるワタミや電通だから関心を持たれて叩かれるのです。

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これって実はものすごく致命的です。ニュースにしても誰も興味も関心も持たない中小企業が、日本の企業の99%以上を占めてるんですよ? 言い換えれば、日本のほとんどの企業には知名度もブランド力も競争性も皆無であると言うことです。もちろん米国にも無名の中小企業やスタートアップ企業がたくさん存在しているでしょうが、米国では大企業で働く社員は労働者全体の約50%と過半数を超えている。それに対して、日本では大企業と呼ばれる企業で働く労働者は約13%と言われている。つまり、日本の労働者人口の約87%が無名の、ブランド力もない中小企業で搾取される立場にあると言える。やっぱり、そりゃあ日本人の幸福度は上がらないよなと思う次第です。

国にとって、労働人口は紛れも無いリソースですので、本来であれば大企業がもっと優秀な人材をたくさん採用して国際的な競争力を高めなければなりません。そうすることで、ブラックと呼ばれる悪質な企業に流れる人材リソースは、今以上に少なくなり、それらの劣悪な企業は倒産、結果的に日本の労働環境の向上につながることでしょう。

アトキンソン氏の指摘は紛れもなく本質を突いた事実であり、これに気付いて対策を立てない限りは日本の将来は紛れもなく先細りになっていき、国際的な競争力は今以上に低くなることでしょう。

そして、そんな日本株に投資しても報われる可能性は低く、結果的に米国株へ長期投資するのが今のところベストアンサーだと言えるのです。

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