【朗報】電子タバコの規制、タバコ業界にとってはプラスかもしれない

投資の考え方
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昨日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に興味深い記事が掲載されていました。

電子たばこ規制、業界大手に実は追い風
電子たばこを巡る懸念が業界大手の財務状況に影響し始めている。規制強化は今や、各社に最善の利益となる。

この記事によると、先日の電子タバコの相次ぐ規制報道により、それほど電子タバコの売上の比率が高くない英・インペリアルブランズ(IMB)までもが叩き売られており、電子タバコの安全性はすでに信頼が失われたことが報じられている。

だが、同誌はこれをタバコ業界にとっての追い風であるとみている。その理由は、FDAによる規制がさらに強まることによって、FDAの承認を得た商品のブランド力が向上するからである。

つまり、今まで以上にFDAの目は厳しくなるだろうが、その分劣悪な製品群は淘汰され、無事に承認を得ることができた製品については、一定の安全性が確保された製品として長期的に収益をもたらしてくれる柱となりうるということである。まあそもそも、タバコに安全性もあったものではないとは思うが。

昨日の記事でも少し取り上げたが、BtoCの一般消費者向けの製品やサービスを提供している企業にとって、最も大切なのはブランドイメージと言えるだろう。

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スーパーマーケットに行って見るとよくわかるが、そのスーパーにしか置いていないPB(プライベートブランド)のコーラが50円で販売されていたとしても、その横に堂々と場所を取って大量に陳列されている150円のコカ・コーラの方がよく売れているのである。つまり、コカ・コーラのブランド力は1本あたり100円以上の価値があると消費者から認識されており、コカ・コーラのブランド戦略がそれだけ素晴らしい結果をもたらしていることがわかる。

数多くのブランドを保有するプロクター・アンド・ギャンブル(PG)の例も同様で、同社が持つブランドは有名なものを列挙するだけでも以下の通りである。

・パンパース(ベビー用品)
・JOY(ジョイ) (食器用洗剤)
・アリエール(洗剤)
・ダウニー(柔軟剤)

・ファブリーズ(消臭剤)
・SK-Ⅱ(化粧品)
・マックスファクター(化粧品)
・パンテーン(ヘアケア)
・h&s(ヘアケア)
・ジレット(カミソリ)
・ブラウン(シェーバー)

プロクター・アンド・ギャンブルは、PB製品の開発・販売が流行った時期に、これらのPB製品群に淘汰されて衰退すると叩かれており、株価が長らく横ばいの低迷期に入っていた。

だがしかし、同社のブランド力が予想以上に力強いことが確認され、米国経済のリセッション入りが現実的なものとなってきたことから、生活必需品セクターの代表である同社株は一気に買い集められ、過去1年で株価は48%も上昇するというグロース株並みの力強さを見せた。

それだけでなく、2018年末に突如発生した『クリスマスショック』すらも何処吹く風というようなまさに生活必需品セクターの鑑である。

かなり話が逸れましたが、それだけ一般消費者向けの製品というのはブランド力が大切であるということです。タバコ業界は広告を打ち出すことができないため、ブランド戦略に取り組むことができません。とはいえ、FDAが規制を強化した後も淘汰されずに生き残った製品群は自動的に、安心できる電子タバコとしてのブランド力を確保できるのではないだろうか。これは言い換えればFDAが自社製品を勝手に宣伝してくれるようなもので、まさにピンチをチャンスに変える転換点とも捉えられる。

事実、フィリップ・モリスとアルトリアが保有する『マールボロ』はタバコ業界のブランド品とも呼べる製品であり、発売当初は苦戦したものの、半世紀にわたって愛され続ける製品となったのである。

政府にとっても紙巻きタバコまで規制してしまえば、大切な税収の源泉を奪いかねないため、紙巻きタバコは全面禁止にすることはないでしょう。仮に日本が紙巻きタバコの輸入と使用を全面禁止にしたとすれば、タバコの葉の生産量世界一の中国では反日活動は強化され、紙巻きタバコで焦げ跡がついた日本国旗が踏みつけられるような反日デモの映像が報道されるでしょうし、同じくタバコの葉の生産量で世界三位の米国からは関税だの何だのを蒸し返して経済的な圧力をかけられるのが目に見えています。そもそもJTの大株主が日本政府である以上、タバコが禁止されることはありえません

正直、タバコの未来は楽観視もできないが、悲観的になりすぎることはないと言えます。そもそも、電子タバコが出てくる以前のタバコ銘柄の大きなメリットの一つとして挙げられていたのは、新規設備投資を必要としないために、キャッシュフローが安定しており、投資活動や財務活動のキャッシュフローが低くて済むというものでした。

電子タバコやらマリファナやらに投資を続けていると、せっかくのフリーキャッシュフローの高さというメリットを失いかねないです。それだけ業界全体に危機感があるということなのでしょうが、タバコ業界は何もしないほうが儲かるんじゃない?とも思います。

まあ、タバコも吸わないし投資もしていないので好き勝手言える訳ですが、いまだに歩きタバコをしているようなクズが日本にもいる訳ですし、我々が生きている間、少なくとも後50年くらいは紙巻きタバコというオールドエコノミーは残るんじゃないですかね?

だとすれば極論、あと50年は投資対象となりうるのですから、人の一生から見れば十分長期投資に値するのではないかと思います。エネルギー業界でも同じように、石油があと30年で枯渇するって30年前から言われていますが、石油枯渇のカウントダウンはいまだに減っていません。オールドエコノミーがオールドエコノミーと呼ばれるほど生き残ってきたのには理由があるはず。そう考えると少なくとも我々世代ではタバコも石油も投資の対象としてアリと判断できるのではないでしょうか。

もちろん、私は未来を見通すことができないただの人間ですから、タバコ業界がまだうまみのある業界なのか、それとも、もはやオワコンのシケモクなのかは判断できません。『終わってしまったと見せかけて、実はまだまだ吸い続けることができる企業』を探すことがバリュー投資の真髄と言えるでしょう。ただ、タバコに投資し続けることは、シケモクを吸うことと同様に、めちゃくちゃ体に悪いことかもしれないですけどね。

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