今月、「世界3大投資家」の一人、ジム・ロジャーズ氏が来日し、元経済産業省官僚の古賀茂明氏と対談を行った。ジム・ロジャーズ氏は朝鮮半島への投資を盛んに行っており、現在のところ大きな損失を抱えているとみられる。その証拠に、韓国並のアンチ日本コメントがここ数年増えています。

そもそもジム・ロジャーズ氏は投資家ではなく投機家であり、こう言ってはなんですが、たまたま大きく儲かっただけのギャンブラーです。私は何度も言っているように、ウォーレン・バフェット氏以外の二大投資家はただの投機家に過ぎないと考えています。そもそも、ジム・ロジャーズ氏の予想は当たらないことで有名です。例えば、2013年の5月末には日本株の上昇は始まったばかり!と発言。

しかし、そのわずか10日後には「日本株を全て売り払った」と言っている。
その結果、2013年は単年で56.7%という驚異的な上昇を見せたのである。

5月末の発言だけなら当たってたのにな~…残念でした。
その後、ジム・ロジャーズ氏は2015年7月に中国株の買い増しを推奨する発言をすると、

その後ずるずると上海総合指数は下落しており、未だに2015年7月の水準に回復していないことが分かります。
さらに翌月の8月には中国株・日本株を買い増したという発言。日経平均に至っては「3万円まで上昇する」と太鼓判を押している。


その1か月後の9月に日本株を全て投げ売ったという報道がありました。
上のチャートを見ていただければ分かる通り、ジム・ロジャーズ氏が全て投げ打った直後、株価は日経平均は一時的に上昇。その後下落するも、2016年以降は上下しながら少しずつ上昇していったのでした。
また、米国株については、2016年の2月に「米国株の調整は2年以上ダラダラ続く」発言の後、米国株市場は堅調に上昇。今や2016年2月度からおよそ1,000ドルも上昇している。

極めつけは、今年の2月に「日本株は7、8年保有してきたが、昨年秋に全て売った」と発言している。だが彼は、2013年と2015年に日本株を全て投げ売っているはずである。彼の妄言がいかに信用できないかということがお分かりいただけただろうか。ジム・ロジャーズ氏もあと一か月もしないうちに77歳。彼が嫌っている日本風に言えば喜寿である。やはり伝説のギャンブラーと言っても記憶力の低下は否めないのだろうか。
まあ、それはさておき朝鮮半島が成長するというのもお得意のポジショントークに過ぎず、朝鮮半島が栄えるようなことはあり得ません。何より中国がそれを許すはずがないでしょう。万が一朝鮮半島に成長が見込めるとしても、力をつける前に中国が全力で横やりを入れてくるでしょうね。
そもそもそんなに惚れ込んでいるなら朝鮮半島に住めばいいのに、移住先をシンガポールにするという点も謎ですね。「1807年にロンドンに移住するのは、すばらしいことだった。1907年にニューヨークに移住するのは、すばらしいことだった。そして、2007年にはアジアに移住することが次のすばらしい戦略となるだろう。」というコメントは残しているが、大好きな朝鮮半島ではなくシンガポール。まあ、シンガポールは良い国です。アジアでは屈指の住みやすい国だと思います。私も投資先と居住国が違いますが、いずれは米国に住みたいと思っています。というかハワイ。私は雪だるまながら寒がりなので、常夏の島に住みたいのです。そのためにもドル資産を積み上げていると言っても過言ではないです。
少し話が逸れましたが、ともかくジム・ロジャーズ氏の妄言は外れることが多く、著名な投資家の言うことを真に受けて投資すると痛い目に遭うというお手本のような存在です。皆さんも投資をする際は、誰かの言うことを真に受けるのではなく、ご自身の判断でもって投資先を決めるようにしましょう。