【速報】フィリップ・モリス(PM)とアルトリア(MO)の合併が決裂。株価は両社明暗が分かれる。

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日本時間の昨夜、兼ねてから報道されていたフィリップ・モリスとアルトリアの再合併が決裂したと言うニュースが飛び込んできた。

米フィリップモリスとアルトリア 合併協議打ち…(写真=ロイター)
【ニューヨーク=中山修志】米たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)とアルトリア・グループは25日、合併協議を打ち切ったと発表した。合併による収益拡大とコスト削減をめざしたが合意

もともと2社はフィリップ・モリスとして1つの企業だったが、2008年に米国内のタバコ事業を独立させ、アルトリアグループを設立。昨今のタバコ業界に対する逆風に対抗すべく、収益拡大とコスト削減のシナジーを働かせようと11年ぶりの合併に向けて協議してきたが、決裂に終わったようだ。

2社の決裂の主な原因は、やはりアルトリア傘下の『ジュール・ラブズ』が製造販売している『JUUL』が大きな社会問題となっており、中国やインドなど、アジアの巨大市場でも同社の電子タバコの展開が難しくなったことが挙げられる。

【悲報】アルトリア(MO)ついに一時株価が40ドル割れ!ジュール・ラブズの電子タバコ、中国でも販売中止。インドは電子タバコ全般を規制へ。
米電子たばこ大手ジュール・ラブズは中国で製品を発売したがわずか数日で販売が打ち切られたとのことだ。 先週、ジュールの電子たばことミント、マンゴー、クリーム、バージニアたばこ風味などの詰め替え溶液が中国の京東商城(JDドット・コム)...

これらの問題を抱えている現在の状況ではフィリップ・モリス側の株主から合併合意を取り付けるのは難しいと言う判断から決裂に至ったようです。

市場は合併の決裂を好意的に捉えており、市場が始まる前のPTSではフィリップ・モリス、アルトリア共に株価は上昇していたものの、JUULの問題によってフィリップ・モリス側がアルトリア側にNO!を叩きつけた様相から、フィリップ・モリスの株価は一時8%超の暴騰を見せた反面、アルトリアは急落。再び一時40ドルを割るタイミングすらありました。

アルトリアにしても、すでにFDAから承認を受けているアイコスの販売に集中するとコメントしている模様ですが、やはりJUULの件で心象は悪い。逆にフィリップ・モリスはJUUL問題が不透明なため、そんな爆弾を抱えたアルトリアを合併せずに済んだことから楽観視されたのでしょう。ともすれば、アルトリアはジュール・ラブズの件で、のれんの減損を計上する必要に迫られるかもしれない。のれんを減損したとしてもキャッシュフローには何ら影響は無いのだが、EPSには影響が出るので、減配のリスクが高まる可能性があるのです。

対して、フィリップ・モリス側は、フィリップ・モリスがアルトリアと合併すれば、フィリップ・モリスは再びFDAからの影響が大きくなってしまいます。それを回避することができたと捉えれば、確かにフィリップ・モリスとしては合併しないメリットの方が大きいのかなと感じました。

とはいえ、世界中でタバコの規制が強まっている背景を見ると、フィリップ・モリスが海外事業を行なっているからと言って安心はできない。今から20年後、30年後は今よりタバコの規制が強まっている可能性すらあるのです。

タバコの代わりに台頭してくると言われているマリファナも今のところは冴えないです。昨年10月にマリファナが全面的に合法となったカナダでも、今のところ売上は思ったほど伸びていないと言うのが現状である。

カナダの大麻解禁、予想外に低調な売れ行き
先進国初となる大麻合法化の実験がスタートしたカナダ。だがトロントでは、これまでに娯楽目的の大麻の販売を始めた認可小売業者は2社にとどまる。

そもそも、今まで違法だったマリファナという麻薬が、明日から合法になりますよ!と言われて飛びつく新規参入者が一体どれほどいるでしょうか?合法化されたとはいえ、身体に良い影響を及ぼすものではないと言う事は周知の事実です。だから今まで違法だったんですからね。身体に悪いけど、合法だよ!と言われても、未経験者が始めるには相当ハードルが高いだろうと感じます。あと、値段も高いですよね。カナダでは、マリファナ3.5グラムがおよそ40カナダドル(約3360円)で販売されているようです。供給がまだ不安定なことから価格が高騰しているのでしょう。まだまだタバコの代わりのスタンダードとは呼べないです。

とはいえ、米国も中国もインドも電子タバコのみを規制の対象として、紙巻きタバコは依然として販売しているのです。これらのことから伺えるのは、大切な税収である紙巻きタバコだけは、どこの国でも規制の対象とはならないのではないでしょうか。喫煙人口の減少は免れられないだろうが、その分単価を値上げする特権をタバコは有している。

そう考えると、タバコ会社の株は今こそ仕込み時とも言えるのかもしれない。アルトリアも流石に30ドル台まで下がれば投資冥利があるのではないでしょうか。仮に33ドル台まで下がれば晴れて配当利回りは10%にまで上昇します。さすがに無いかなとは思いますが、配当利回りが5%台後半の頃から、アルトリアはここが底だと言われ続けてきて、今の株価まで落ちてきたことを鑑みれば、アルトリアの『落ちるナイフ』が一体いつ底に刺さるのかは誰にもわからないのです。

アルトリアに投資を考えている投資家の方々は、アルトリアのリスクを一身に背負うと言う気持ちを持って投資に臨んでください。1株でも個別株を持つのであれば、その企業を経営し事業を動かしている経営者の気持ちになって考えることが大切です。まあ今回はフィリップ・モリスの株主の反応は至って適切であると言えるのではないでしょうか。

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