50代男性、貯金額は3,000万円。リスクは取りたくないんです。

家計見直し
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今回、ご相談を受けたのは首都圏在住、現在52歳の吉田さん(仮名)。今から25年前、27歳の頃に3歳年下の女性と結婚するも、ご夫婦の間にはお子さんが出来ず、夫婦2人でつつましく暮らしていました。吉田さんのご両親は吉田さん夫婦の近くに住んでおり、お互い行き来するほど仲も良かったのですが、今から10年前、突然ご両親が相次いでお亡くなりになりました。ご両親の資産と、ご両親がお住まいになっていた自宅を処分し、そのお金で吉田さんがお住まいの住宅のローンは完済することができました。

それから10年。吉田さんが勤めていた会社で早期退職者を募集していたこともあり、2年前の50歳の段階で早期退職をし、今は夫婦水入らずの穏やかな生活を送っているという。

だが、吉田さん夫妻には大きな悩みの種がある。50歳の段階では、両親からの遺産と早期退職の退職金、そして今までの貯金を合わせて3,500万円相当の預金があったのだが、2年間収入がない生活をしていると3,000万円にまで減ってしまったということだ。2年で500万円使ったので、年間250万円の出費。このままだと、年金を貰う前に貯金が底を尽きるのでは?というのと、物議をかもした『年金2,000万円不足問題』の報道を機に、危機感を覚えたのだという。

年間250万円の出費ということは、だいたい月に20.8万円の出費ということになる。『年金2,000万円不足問題』で想定されていた出費は26万円程度とされていたため、想定より少ない出費で済んでいるというのはあります。恐らく、お子さんやお孫さんが居ない分、出費を抑えられているのでしょう。とは言え、このままだとあと12年で貯金が底を尽きる計算ですから、何とかしないといけません。

ただ、吉田さんはどうしても『リスクを取りたくない』と言い張ります。今まで資産運用などしたこともない吉田さんはどうしてもリスクに対して臆病になってしまうと言うことでした。ですが、彼は知らず知らずのうちに非常に大きなリスクを取っていたのです。

彼は全財産の現金3,000万円をすべて一つの銀行口座にまとめて保有していたのです。かなりご存知の方も多いと思いますが、仮に銀行が破綻した場合、保証される預金額は1,000万円までなのです。もし彼が預金している銀行が破綻すれば、彼は一気に全財産の3分の2を失うことになってしまうのです。それでいて、リターンはどうでしょう?年利たったの0.001%しか付かない利息では、3,000万円の預金に対して年間わずかに300円。一度他行に振込すれば消えてしまうような金額しか付与されません。もちろん銀行預金はインフレにもボロ負けしますので、銀行預金って意外とハイリスク・ノーリターンの金融商品だと思いませんか?

吉田さんも当然、銀行預金に保証の上限があることはご存知でしたが、知っていても銀行口座を分けるなどの対策を講じることはしなかったようです。ですので、まずは口座を分けることと、リスクを低減したいとのことでしたので、預金のうち2,000万円程度を利用して国債への投資と、NISA枠を利用したインデックス投資を勧めるとともに、毎月の通信費や光熱費、保険の見直しなどで、月々の出費を3万円ほど減らすことが出来ました。これで恐らく年間の出費は215万円程度。預金だけでも14年間は生活できる水準になるので、65歳から年金を受け取ればギリギリ生活はできるはずですし、取り崩しながらとは言え債券やETFのリターンも、期待できるため、それなりの生活ができるはずです。

あとは、リスクが高いためおススメはしませんでしたが、吉田さん夫妻がお亡くなりになった後の自宅の相続者が居ないということでしたので、リバースモーゲージと言う、自宅を担保に老後の生活費をローンで借入し、亡くなった後に死亡保険でローンを完済するという制度があるということだけお伝えしておきました。非常にリスクは高いですが、吉田さんのご自宅は首都圏で住宅ローンも完済済ですので、恐らく活用できるのではないかと思います。彼らが本当に老後を迎える20年後に、日本の不動産が一体どれだけの価値が見込めるのかは不明ですけどね。

きっちりとリスクが高いということだけは念を押しておきましたので、吉田さんが活用されるかどうかは定かではありません。

とは言え、やはりある程度若いうちからリスク資産を保有して、自分の中のリスク許容度を引き上げておく必要はあるのかなと思いました。彼のように、リスクを恐れていては、老後の資金繰りがかつかつになるばかりではなく、1つの銀行に保証以上の預金をするという基本的なリスク回避すら実施しないということも大いにあるのです。資本主義社会では無知のリスク、行動しないリスクが最もマイナスとなることが多いです。自ら情報を集めて、リスクを許容していくという姿勢を忘れなければ、死ぬまでお金に苦労することはないだろうと私は考えています。

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