IT大手のヤフーは、国内最大級のファッション通販サイトを運営するZOZOの買収を目指し、TOBを行うと正式に発表しました。ZOZOはTOBに賛同しており創業者の前澤友作社長は、本日付けで社長を辞任しました。
創業者であり、大株主の前澤社長はおよそ30%にあたる株式を売却するとの予定。この報道を受けて、ZOZOの株価は急騰。前日比15%以上の上昇を見せている場面もありました。

それもそのはずで、報道を整理すれば、発行済み株式の過半数(50.1%)をヤフー側は約4,000億円で買収する見込みとのこと。TOB価格は1株当たり2,620円ということになります。

つまり、今の株価からでもまだ少し上昇する余地があると言えます。もちろん、ヤフーがZOZOに対して、どれほどの『のれん』があると見ているのかは定かではありませんが。
ヤフーはネット検索をはじめとするさまざまなインターネットサービスを手がけていますが、アマゾンや楽天に加え、フリマアプリのメルカリが急成長するなど、厳しい競争のなかにあります。年間の購入者が800万人を超えるZOZOを傘下に収めることで顧客の拡大とその物流網も生かしたいとの考えです。
ZOZOとしても、最近は前澤社長のカリスマ性に陰りが見えてきたこともあり、迷走していた感じは否めません。このTOBには積極的で、ヤフーとの連携によって顧客をさらに増やしたい考えで、両社は今後、IT技術を活用してネット通販やキャッシュレス決済、ポイント還元など、幅広い分野で顧客を取り込む戦略を加速させる方針です。
前澤社長の退任により、某女優との関係性などを心配される庶民の方々の意見もtwitterにはちらほら見受けられましたが、前澤社長ならまた新しい分野で成功を収めることが出来るだろうと思います。起業というのは、回数を重ねるごとに成功確率が上昇していくものですから、1度大成功をしている彼がどん底まで落ちることは考えにくいですし、逆に十分すぎるほどの資産を築いたので、このまま余生を静かに過ごすほど彼はまだ枯れてはいないことでしょう。
よく、投資家界隈でも数億円の資産を築いてセミリタイアしたいなどという意見を聞きますが、個人的には、私は何億円の資産を築こうが、身体が動く限りは働きたいなと考えているタイプです。労働者としてでもいいですし、何かの拍子に起業することもあり得るかもしれないですね。もし資産を築くことができてセミリタイアしても、絶対に数日中には何か別のことをしたくなると思います。まあ、まだ20代だから言えることかもしれませんが。笑
あとは個人的な余談ですが、プロ野球のファンの一人として、ソフトバンクホークスの本拠地、ヤフオクドームの命名権を持つヤフーと、千葉ロッテマリーンズの本拠地、zozoマリンスタジアムの命名権を持つZOZOが一つになったらどうなるのかな?というところです。千葉ロッテマリーンズはZOZO傘下の球団ではないし、マリンスタジアムの命名権を売りに出すのでしょうか。
投資家として短期投資をことごとく否定している私ですが、TOBなどにおけるチャンスでは短期間でのスイングトレードはアリなんじゃないかなと思います。買収する側がそれだけの価値を見出した訳ですからね。日本株は『東証カジノ』ですから、短期売買するにはもってこいの市場です。
最近、リセッション待ちのために余剰資金が余っているという方は、数日間だけこの相場に乗っかるというのもいいのではないでしょうか。まあ、私はそのようなトレードは実践したことは無いですので、その点ではド素人ですし、皆さん同じように考えるはずですので、自然とボラティリティも大きくなるはずです。くれぐれも自己責任でお楽しみください。
末筆ではございますが、前澤社長の今後のご活躍を楽しみにしております。