『津田沼の参勤交代』から垣間見える日本企業の闇。日本企業に投資してはいけない理由。

雑記
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昨日、台風15号の影響で首都圏の交通網は大きな影響を受けました。中でも、台風の進路の都合上千葉県や茨城県は昨日の朝の通勤時間に一番影響を受けました。

そんな中でtwitterで一躍トレンドとなったのが、津田沼駅参勤交代というワード。

この行列はもちろん参勤交代の大名行列などではなく、台風一過の後の千葉県・津田沼駅へ入場するための長蛇の行列だそうです。

この1枚の写真だけ見ても日本企業の闇の深さが垣間見えてきます。過去最大級の猛威で上陸したと言われる台風が過ぎ去ってすぐの状況で、果たしてここまでして会社に出社しなくてはいけないのか?というところですよね。

よく、台風の時に田んぼを見にいって被害に遭われた方に対して、なぜ台風が来てるのに田んぼを見に行くのか理解不能という意見を聞きますが、農家の方からすれば、それが生命線でもありますし、それだけ真摯に農作物を生産してくれているということですよね。まさに命の結晶なのです。

私はそんな生産者の方々よりも、ここまでして会社に行こうとする労働者の方がよほど理解不能です。仮にここまでして出社できたところで、どれだけ早く着いたとしても、もう勤務時間も対して残ってないでしょうし、出社した時点で体力は使い果たして果たして生産的な業務を執り行うことができるでしょうか。とりあえず出社しておけばOK。こういった考え方が日本企業の生産性が低い一番の理由ではないかと私は思います。1日出社できなかったところで命に関わることは滅多にありません。

そんなことを言っておきながら、私も昨日は月次決算の予定日だったので、遅れながらも出社したんですけどね。笑 ただ、部下からはグループLINE(弊社では勤怠連絡はLINEでやり取りしてます)で最寄駅の改札の混雑っぷりを誰かがツイートしたもののスクショが送られてきたので、『無理しなくていいよー』とは返しておきました。それでも13時過ぎには全員が出社して月次締めができたんですから、やっぱ日本は異常な国ですよ。

そもそも、日本は前述の通り、生産性の低さが問題となっている国です。

こちらは、2017年度のOECD加盟国の生産性ランキングですが、日本はG7加盟国では最下位。OECD全体でも20位前後と平均以下の生産性となっている。

しかもこの生産性については、2019年時点で49年連続でG7加盟国で最下位という大変不名誉な記録を持っている。来年も同様の結果であれば、実に半世紀にも渡ってG7で最も生産効率が悪かった国という事になります。半世紀もの間生産性が悪かったということは、高度経済成長期もバブル期も経済的に好調に見えて非効率な業務をしていたということに変わりはありません。

さて、投資家としての観点からしても、生産性が低いというのは正直に言って困ります。なけなしの資金を投資しているのですから、効率的に利益を上げてガンガン成長してもらわないと投資家としては投資冥利がありません。投資資本に対して効率的に利益を上げているかを測る指標にROE(自己資本利益率)がありますが、日本企業のROEは10%前後をウロウロしています。

ROE、3年ぶり低下 18年度は10%割れ - 日本経済新聞
日本企業の自己資本利益率(ROE)が3年ぶりに低下する。企業の効率性を示す代表的な指標で、2018年度は9.8%と前年度より0.6ポイント低下し10%を下回りそうだ。17年度に初めて10%を超えたが、今年度は資本の増加に利益の伸びが追い付いていない。外国人投資家が日本株の売り姿勢を強める中、日本企業は資本効率の向上が課...
| | テーマ | 企業情報FISCO
株式投資・企業分析のポータルサイト「FISCO」」のテーマ・関連銘柄の一覧。 投資情報会社フィスコのアナリストが選定した市場の注目テーマと関連株を掲載。

日本企業は17年度にROEが初めて10%を超え、18年度も9%台後半と過去最高の水準にあるものの、世界の主要国・地域ではここでも「最下位」。世界全体のROEは13%で、米国は18%、欧州13%、アジアも10%超となっているのが現実です。

こうした非常事態にもとりあえず出社しなきゃといういわゆる社畜根性が日本人にある限りは日本の生産性は向上しないのかなと思いました。また、そんな生産性の低い日本企業に投資せずとも、やはり米国のように生産性の高い国に投資するのが投資家としてはベストな選択肢だろうと感じました。

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