逃げるは恥だが役に立つ

投資の考え方
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今からおよそ3年前、新垣結衣さんと星野源さんが出演されていたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』通称『逃げ恥』は社会現象になるほどの大ブームを引き起こしました。私も珍しく連続ドラマを最後まで観たのを覚えています。エンディングで流れていた『恋ダンス』なんてYoutubeで相当数の動画が作成されてましたよね。この恋ダンスの覚えやすさも同作品の人気に拍車をかけた理由の一つです。

さて、この作品はもともとマンガ原作なのですが、そのタイトルはハンガリーのことわざが元となっているようです。このことわざは、『自分の戦う場所を選べ』という意味で、自分の得意分野で勝負しろ!という言葉なのだそうです。

例えば、童話『ウサギと亀』でコツコツと努力したことで途中で怠けたウサギに辛勝した亀ですが、そもそも登山というフィールドで戦うべきではなく、シンプルに『水泳』で勝負していれば楽勝だったはずです。ウサギが勝負中に怠けるなどというほぼゼロに近い不確実性に賭けるより、水泳勝負をした方がよほど割に合った勝負だと思いませんか?それほど、自分の得意分野で勝負することは大切なのです。

どれほど努力をしたところで、自分の得意分野以外では苦労の割に成長は控えめです。例え、イチローがメジャーリーグで活躍した世界的なトップアスリートだとしても、あの細身の体では、相撲で白鵬に勝つことは相当困難でしょう。おそらく不可能に近いです。イチローが野球という分野で活躍したように、亀も元から水中で勝負していればもっと活躍できたのは言うまでもありません。

さて我々投資家にしても、自分の得意分野で勝負するというのは鉄則とも言えます。『投資の神様』ウォーレン・バフェット氏の名言に、

重要なのは、能力の輪を大きくすることではなく、輪の境界を厳密に決めることだ。

というものがあります。『能力の輪』つまり自らの守備範囲を広げることより、得意な分野を厳密に見定めて、その中で戦うことが重要だということです。また、逆に自分の能力や理解の及ばない分野で勝ち続けられるほど投資の世界は甘くないという意味も含まれております。

例えば、今年大型IPOとして注目を浴びたリフト(LYFT)とウーバーテクノロジーズ(UBER)ですが、リフトは上場直後から株価が下落しており、上場以来すでに半値近くまで株価は下落しています

ウーバーテクノロジーズはリフトほどの暴落はしていないものの、先に上場したリフトの苦戦ぶりから、投資家心理が冷え込み、上場前に初値自体が予想を下回ったという背景があります。どちらにせよウーバーテクノロジーズの株価も軟調です。

私も実は、ウーバーテクノロジーズのIPOには興味を持っており、上場前には調べていたのですが、やはりどう考えても将来性が見えてこなかったため、投資しませんでした。ウーバーテクノロジーズの主たる事業は、結局タクシー会社と同じです。海外では一般人もタクシーと同様に営業することが出来るという点ではたしかに新しい発想ではありますが、だからといって収益率が良いのかと言えばそうではない。日本のタクシー会社各社も配送アプリなどは配信しているし、参入障壁も低く、差別化も図りづらいので、シェア争いに巻き込まれることになるでしょう。

もう一つの柱である『UBER EATS(ウーバーイーツ)』もカッコよく言ってるが、実体はただの出前です。タクシー事業よりは将来性があるかもしれませんが、出前サービスがそれほど収益性の高いビジネスとも言えないでしょう。

正直に言って、私はウーバーテクノロジーズの将来性が見えてこなかったので、同社への投資から逃げ出したのです。それだけではない、まだ上場間もない企業には実績も無いですし、どれだけ真新しいビジネスに見えても、それが莫大な利益を生み出すかどうかはわからないのです。ウーバーテクノロジーズもリフトもビヨンドミート(BYND)も、私にはわからない。だから私はIPOへの投資を避け続けて、NYダウに採用されているような誰でも素晴らしいと知ってる会社にしか投資できないのです。もし、将来的にこれらのIPO銘柄の中から、時価総額世界一になるような、目を見張る成長を遂げ、投資のチャンスを逃したとしても、私は一向に構いません。NYダウへ採用されているほどの規模の大きい銘柄という線引きが、私の中で一つの『輪の境界』なのです

もし今、あなた自身のポートフォリオの中に、自分が理解していない銘柄がある、もしくは自分のリスクを越えて1つの銘柄の占める割合が大きくなってしまっている。という場合は、いち早くそれらの銘柄を自分の許容できるリスクまで、手放すことをおススメしたいです。言うまでも無く、長期投資家として株式の理想の保有期間は『永遠』です。

ですが、それでもその間に時勢の変化で成長性が失われたり、リスクが高まってしまったりすることは大いにあり得ることです。市場全体がマイナスになるような不況の時は、不況の影響で成長性が一時的に失われることがあるので、その時に売却するのはおススメできません。ですが、自分がその株を買い付けた時の成長戦略や将来性を振り返って、それに見合わない場合はすぐにでも売り払うということも時には必要とは言えるでしょう。

投資の神様であるバフェット氏だって、『IBMへの投資は誤りだった』と言ってIBM株を買い始めてからわずか数年のうちにIBMから撤退したのです。確かに投資対象を間違えた!と認めるのは恥ずかしいことかもしれませんが、それでも将来的にズルズル損失を膨らませるよりいいじゃないですか。誰が何と言っても、逃げるは恥だが役に立つのですから。

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