『高配当株』への投資は悪い手法ではないが、注意も必要だ

投資の考え方
スポンサーリンク

最近、投資を始めようとしている人たちが増加している影響で、インターネットのキーワード検索の傾向が少し変化してきているそうです。

以前は、日本人が圧倒的に検索していた投資関連のキーワードは『株主優待』だそうで、優待狙いの少数投資家が多いことからも人気があることはわかります。ですが最近、それに追随するキーワードとして『高配当』が挙げられるようだ。楽天証券が運営している「トウシル」という投資情報サイトでも最近、「高配当」という言葉がタイトルにある記事のPVが目立って上がっているという。

確かに日本のメガバンク株は軒並み4〜5%の高配当利回りだし、

日本政府の後ろ盾があるJT(2914)に至っては一時配当利回り7%を超えるほどの超高配当株です。

もちろん、初心者の方が株式投資に興味を持って色々と調べているというのは大変嬉しい傾向です。日本の財政状態を考えると、これからは国民全員が投資家の『一億総投資家社会』となることが理想だと私は考えています。ですが、ただ高配当だというだけで銘柄をスクリーニングしているのであればそれは危険な兆候ではないだろうかと思います。

配当利回りが高いということは、相対的に株価が割安だということです。例えば1株当たりの配当が年間20円の株式が2銘柄あるとして、一方の株価が1000円なら配当利回りは2%、もう一方が500円なら配当利回りは4%となり、後者の方が「配当に対して株価が割安」となっていることがわかります。

もちろん、株価が割安となっていることは投資家としては大歓迎で、割安になったタイミングで一気に株を買い集めることで配当金額も増加するし、再度成長の兆しが見えた時は株価上昇のロケットエンジンとなります。投資家にとってはおなじみのシーゲル教授も著書『株式投資の未来』で

高配当銘柄は下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル

と言っています。株主還元がしっかりしていて配当金が貰えるのであれば、下落相場でもそれほど株価は下がらないというのがシーゲル教授の理論です。

たしかに、極論ですが1株あたり20円の配当がもらえることが確定している株の株価が1円になるなんてことはあり得ないですよね。リセッション時であってもある程度の株価で下げ止まるだろうことは予想できます。

ただ、株価が高配当利回りになるほど割安で放置されているということは、業界の将来性が見えない(斜陽産業である可能性が高い)ことと、それに伴う減配リスクがあるということです。

前述の銀行株やタバコ株なんていうのはまさにそのリスクが高い業界で、銀行は昔のように高い手数料を取れる金融商品が売れなくなってきているし、タバコ産業は世界的なタバコの規制の強まりで喫煙者自体が減少しており、今は価格の上昇でそれを補っている状態です。

これらの産業が全く無くなるとは思えないが、それでも世界中と競争していかなければならない中で、日本の銀行株やタバコ株が今後、中長期的に成長するというのはなかなか難しいのではないだろうか?

高配当の金融株に投資したいのであれば、『バフェット銘柄』としてもおなじみのウェルズファーゴ(WFC)は2016年の不正発覚以降、全力で改善に取り組んでいるものの、株価が低迷していることから高配当利回りになっています。

将来性で言えば、優良なETFでおなじみのブラックロック(BLK)なんかも面白い。

タバコに投資するならJTより、近いうちに再統合するかもしれないフィリップモリス(PM)、アルトリア(MO)や、英国の不安定な情勢もあって株価がさえないブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)などの方が上昇した時のアクセルは馬力があるんじゃないかなと思います。

日本企業は、株主軽視の企業が多いため、減配リスクも米国や英国の企業よりも高くなっているところも不安要素の一つです。順調に利益を上げているJTですら、仮に政府関係者が売り始めて、景気が悪化すれば減配するかもしれません。

とは言え、『何に投資をするか』というのは人それぞれで、人によって考え方が違うからこそ面白いのです。

ほんとうに(心の)強い長期投資家ならご自身が信じた銘柄を持ち続けて、株価が下落している時こそ買い支えて応援するぐらいの気概が必要と言えるでしょう

ただし、高配当株は、株価の底が見えづらいこと、業績が先細りしていくリスクなどが他の株よりも高いです。それをしっかり理解した上で投資されることをオススメします。

そして、近年隆盛を極めているITセクターも当然ながらいつ先細りになるかもわかりません。しっかりと毎四半期ごとの業績の推移を見ることは全ての個別株投資家にとって必須であるということは言えるでしょう。

↓ポチっとワンクリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↓こちらもワンクリックいただけると嬉しいです!

タイトルとURLをコピーしました