私は、ブログを始めたきっかけでtwitterも始めたのですが、twitterを始めたら一度やってみたかったことがあります。それが、地上波でジブリ作品の『天空の城ラピュタ』が放送された時に、有名な“あの呪文”をリアルタイムでツイートすることです。本日はそれが叶うチャンスのため、米国株市場の動向を見入ってしまい、タイミングを逃さないように気をつけなければと思っています。笑
さて、ジブリ作品が地上波で放送されるたびに、日本の市場関係者の間でまことしやかに噂されるアノマリーが存在します。それが『ジブリの呪い』と呼ばれるものです。
有名なアノマリーですがジブリの呪いとは、ジブリが地上波で放送されると為替や株価が暴落するというものです。FX界隈ではマーケットに影響を与える重要指標としてジブリ作品の放送が食い込むほどです。
おはようございます😊本日は重要指標が盛りだくさん。
— FXナビ (@fxnav) August 30, 2019
8月30日(金)経済指標
18:00~ユーロ8月消費者物価指数
21:00~インド4-6期GDP
21:30~カナダ4-6期GDP
21:30~米7月個人消費支出
今日は21:00から「天空の城ラピュタ」が放送。相場は今夜も荒れそうです🤣では、本日も頑張りまっしょい✊ pic.twitter.com/ozMvZPlIVT
では、これほどまでに有名なジブリの呪いは株価にはどれほど影響を与えるのでしょうか?米国株投資家はジブリの呪いを警戒すべきなのでしょうか?考察として、2010年〜2019年の先週までの期間で、ジブリ作品を地上波で放送した日のNYダウの終値の前日比データをまとめてみました。それが以下の通りです。
2010年〜2014年(赤字カッコはマイナス)

2015年〜2019年現在(赤字カッコはマイナス)

2010年〜先週までの間に地上波でジブリ作品が放送された回数はちょうど70回ありました。そのうちNYダウが前日比マイナスになった回数は70回中28回とちょうど4割。残りの6割である42回は、前日比でプラスとなっています。つまり、2010年代では、ジブリの放送日には米国株は下落するどころか上昇している割合の方が多いことがわかります。
さらに言えば、過去70回の放送のうち、最も株価が大きく下落したのは、先週、2019年8月23日に放送された『崖の上のポニョ』の前日比▲623.34ドル(▲2.37%)であり、米国株式市場においては、今まで散々騒がれていた『ジブリの呪い』とは何だったのか?という状態です。
一応下落率で言えば、2015年8月21日に放送された『おもひでぽろぽろ』の▲3.12%(前日比▲530.94ドル)というのが最も下落した記録となりますが、それでも3%程度の下落であれば呪いと言われるほどではないでしょう。
ちなみに2015年8月は中国経済の減速が見え始めたことに加え、ギリシャ危機の再燃が発生するなど、世界的に株価が下落し、ついにリセッション入りか?と騒がれていた時期でした。

ですが、この2015年8月に直近で当時のNYダウの最高値だった18,000ドル台から16,000ドル台まで下落したものの、その後も明確なリセッション入りは確認されず、4年かけて26,000ドル台まで株価は上昇しました。この2015年のタイミングで仮にリセッション入りを危惧して持ち株を全て売却し、手仕舞いしていた投資家はその後の株価の上昇、NYダウという指数にして1万ドルもの大きな上昇の恩恵を受けることができなかったことになります。
我々には、未来のことなど一切わからないことから、リセッション入りのタイミングなど測ることは絶対に不可能です。たまたまリセッション直前に持ち株を全て売却できたとしてもそれは単なるまぐれです。ですので、米国株投資家の我々は、リセッションのタイミングやジブリの呪いなどを心配する必要はなく、ただ淡々と持ち株を増やすことに専念すべきなのです。
ただし、本日は8月の最終営業日かつ、9月1日から米中は互いに追加関税措置を発動する予定のため、今夜はトランプ大統領がtwitterで何らかの崩壊の呪文を唱えるかもしれません。こんな日は大人しく相場から離れてジブリ作品でも楽しむのが得策かもしれませんね。