【速報】時価総額世界最大のサウジアラムコ、東証への上場を再検討か

投資実務
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サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが新規株式公開(IPO)を2段階に分けて実施する案を検討している。年内に一部株式をサウジ国内の証券取引所に上場した後、2020年から21年に外国市場に上場する案だ

関係者によれば、2番目の上場先として東証が有望となっているとのこと。これは、英国や香港の政治的な情勢の悪化に伴って、ロンドンや香港の株式市場の魅力が薄れつつあることが原因とみられている。

アラムコのIPO計画はこれまでにも何度か浮上したが、昨年10月に発生した、サウジ反体制派記者ジャマル・カショギ氏が殺害された問題が、投資家確保の取り組みを難しくするなど、様々な要因でこれまで実現に至っていない。当初は1000億ドル(現在のレートで約10兆6000億円)の調達を目指していたが、最終的な額は不明だ。

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世界最大の企業、サウジアラムコ

サウジアラムコと言えば、時価総額が世界最大ということで、たびたび話題となっており、ムハンマド皇太子によれば、時価総額は2兆ドル。これは、現在、時価総額で世界1位のマイクロソフト(MSFT)の1兆550億ドルと時価総額2位のアップル(AAPL)の9446億ドル(共に8/30現在)の合計よりも大きいことがわかります。さらにサウジアラムコの巨大さはそれだけにとどまらず、2017年の上半期の純利益が338億ドルと同期間のアップル以上に稼いでいることがわかります。

群を抜いた財務状況の良さ

さらに、サウジアラムコはサウジアラビアの国有企業というだけあって財務体制も群を抜いて素晴らしいものとなっている。

同業他社のエクソン・モービル(XOM)やロイヤル・ダッチ・シェル(RDS)と比較してみると、キャッシュフロー(Cash from operations)が521億ドルと、他の2社を大きく引き離しており、かつネットの有利子負債(Net dept)は13億ドルとエクソンやシェルとは文字通りケタ違いに少なくなっている。キャッシュフローと有利子負債の比率を考えればサウジアラムコは、ほぼ無借金経営と言っても過言ではありません。

もちろん懸念点もある

こうしてみるとすべてが完璧に見えるサウジアラムコですが、当然ながら懸念点もあり、先ほどの表を見ていただくと、キャッシュフローや利益額では圧倒的なサウジアラムコですが、配当額(Dividend)を見ると、エクソンモービルやシェルの2倍程度しかありません。つまり利益は十分出ているにも関わらず、株主への配当は相対的に小さいとも言えます。

配当金額が少ない理由としてあげられるのが、サウジアラビアの法人税率の高さに起因しており、同国の法人税率は50%にも及びます。また、石油の採掘にはサウジアラビア政府にロイヤリティを支払う義務が発生しますので、それが同社の株主還元に影響しているとも言えます。さらに悪いことに、石油に依存し続けてきたサウジアラビアという国の財政はかなり苦しくなってきており、今後法人税等が引き上げられる可能性も十分にあり得ます。仮に投資するとなると、株主還元はあまり積極的ではないという点は考慮せざるを得ないですね。

もう1つ懸念点があるとすれば、世界最大の株式市場であるNY証券取引所には上場することができないかもしれないという点です。サウジアラムコは巨大すぎるがあまり、米国では反トラスト法(独占禁止法)に抵触する可能性があります。だからこそ上場先として東証やロンドン、香港が候補として上がっていたのですが、NY証券取引所はやはり世界一コーポレートガバナンスが整った世界中の投資家から最も注目される証券取引所ですので、そこに上場できないとなると、大したことではないかもしれませんが、プラスには働かないだろうと感じます。

ですがもし、東証への上場が決まれば、日本企業はどうせ株主還元に積極的ではない企業が多いですし、サウジアラムコの株主還元の低さも許容できるかもしれない。となると、財政状況は圧倒的に優良企業ですから、投資対象としてはキラリと光るものがありますね。サウジアラムコの動向については今後も要注目と言えるでしょう。

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