貿易戦争などお構いなし?最強のサブスクリプション企業、コストコ・ホールセール(COST)が中国に初出店

雑記
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今月27日、米国の会員制量販店大手のコストコ・ホールセールが上海郊外に中国初の店舗をオープンした。初日の開店セールでは、激安商品を求めて客が殺到した模様です。

開店初日はパンパースの紙おむつやサムソナイトのスーツケースなど、開店セールの大幅値引きで米国の有名ブランド品を買い求める中国人買い物客が押し寄せた。想定を超える来客で、コストコは予定より8時間前倒しとなる現地時間午後1時すぎに閉店を余儀なくされ、警察や警備員による入店制限までかかる大盛況だったとのことです。

情報規制が厳しい中国では、一般人が米国製品を購入するのも一苦労なようで、「米国店舗と同じまとめ買い」が体験できるコストコ・ホールセールは大変魅力的だそうです。コストコ・ホールセールによると、コストコの中国での会員費は299元(日本円で4,416円)と日本と変わらない水準で、中国と言う巨大マーケットでも成功することが出来ればコストコ・ホールセールは盤石と言えるでしょう。

さて、コストコ・ホールセールと言えば、会員制の量販店を運営している小売業のように思われがちです。実際に量販店で商品を販売しているため小売業ではあるのですが、利益の源泉を辿るとあながちそうとも言えない。ご存知の通り、コストコで買い物をするためには有料会員に登録する必要があります。この会員費こそが実はコストコ・ホールセールの安定経営を支える利益の源泉なのです。実はコストコ・ホールセールは会費収入と純利益がほぼイコールとなっています。

過去3年間のコストコ・ホールセールの会費収入(Other Revenue)と純利益(Net Income)を比較すると、
FY16 会費収入:2.65百万ドル 純利益:2.35百万ドル
FY17 会費収入:2.85百万ドル 純利益:2.68百万ドル
FY18 会費収入:3.14百万ドル 純利益:3.13百万ドル


となっており、会費収入≒純利益となっていることがわかる

つまり、コストコ・ホールセールは、商品をほぼ原価同然で販売し、その安さに惹かれて寄ってきた顧客からの継続した会員費を元に安定した収入を得るというビジネスモデルなのです。

だからこそ、コストコ・ホールセールはアマゾン・ドット・コム(AMZN)の競合相手とはならず、独自の路線を貫くことができますし、コストコの会員費の元をとるために躍起になってコストコで爆買いする人が出てきても、もともと小売業で利益を上げるつもりのないコストコ・ホールセールには何の痛みも無いのです。むしろ、顧客側は会員費の元を取るという損益分岐点がハッキリしている分、コストコで買い物をする顧客の客単価は高くなっており、それによってコストコ側も売れ行き商品の大量仕入れが可能になり、発送費などのコストを抑えられるかもしれません。
もちろん安く買えるということは消費者にとってもメリットでしかなく、会員費を支払い続ける限りは商品を原価で購入することができるというWin-Winの関係なのです。

この、安定した会費収入で儲けるビジネスモデル、最近よく耳にすることはありませんか?
これはまさに、最近流行りのサブスクリプションビジネスであり、コストコ・ホールセールはこのビジネスモデルを1983年の創業当初から導入しています。

さらに素晴らしいのが、不況時の方が消費者たちの財布の紐はきつくなり、日用品を買うにしても1円でも安く購入できる店舗を探すはずです。そんな中で、ほぼ原価で商品を販売しているコストコよりも安く販売ができる企業などほぼ皆無に等しく、会員費を支払ってでも割安なコストコで買い物をしたいという要望は尽きないことでしょう

つまり、不況の時でも会員登録を継続してくれる可能性が高く、他の小売業と違って、景気の波を受けづらくなっている上に、他のサブスクリプション企業と比べても会員継続の要件が安定していると言えます。つまり、コストコ・ホールセールは、消費者にとっても、投資家にとっても大変魅力的な、最強のサブスクリプション企業と言えるでしょう。今後、中国という巨大マーケットで店舗を増やすことが出来れば、コストコ・ホールセールの安定感はさらに増すことでしょう。

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