株価はどうやって決まるの?長期投資ならプラスサムゲームと言えるのはどうして?

投資実務
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株式投資家というものは日々、株価の上下に一喜一憂しております。私も一応毎日、米国株式市場が開いたタイミングではアプリでちらっと株価を確認して、買い増しのチャンスが来てないかということはチェックしています。ですが、その『株価』ってどうやって決まってるんでしょうか?
株式投資は短期的にはゼロサムゲームだが、長期的にはプラスサムゲームだと言えるのはなぜなのでしょうか。

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株価ってどうやって決まるの?『適正株価』の求め方

株価というのは、短期的に見れば、その時の需要と供給で決まる面もあるのですが、長期的に見れば『適正株価』に収斂していくと言われています。では、その『適正株価』とはなんでしょうか。
米国株市場は、過去200年間を振り返ると平均で年7%程度のリターンを生み出してきたと言われています。以前の記事で、PERと株のリターンの関係は、

PER×株のリターン=1

になるとお話しました。この数式に当てはめると、年間のリターンが7%ということは、平均的に見れば、米国株のPERは14.3倍(PER14.3倍×株のリターン7%≒1)が、投資家の間では適正株価と認識されていたということになります。また、同じ記事で

PER=株価/1株当たり利益(EPS)

という数式も紹介しましたが、この数式を組み替えると、

株価=1株当たり利益(EPS)×PER

という数式になります。これを言い換えると、適正株価はこのように表せることがわかる。

適正株価=EPS×14.3

これは適正株価を求めるのに、一番シンプルな数式です。(また機会があれば、ちゃんと適正株価を求める数式を記事にしたいと思います。)この数式に当てはめれば、EPSが1ドルの株なら適正株価は14.3ドル、EPSが10ドルなら適正株価は143ドルということになります。

株主の利益とは?

次に考えるのが、『株主の利益』についてです。株主の利益とは一体なんでしょう?株の売買で得た利益というのは、本来の『株主の利益』とは異なります。株の売買では、利益を得ることもあれば損失を被ることもある、いわゆる『High&Low』のギャンブルと言える。

次によく言われているのが『株式の配当金』が株主の利益の全てだという意見。なるほど配当金を支払われれば株主にはキャッシュが入るので株主の利益と言える。ですが、これも間違いではないが、正しいとは言い切れない。『株式の配当金』が株主の利益だというのであれば、無配の成長株への投資は全てギャンブル扱いとなる。アマゾン・ドット・コム(AMZN)もアルファベット(GOOGL)も投資対象ではなく、投機対象と言っていることになります。

そんなことはないぞ。無配の成長株に投資資金が集まっているのは、将来これらの企業が支払うであろう配当への先行投資である。つまりは無配の成長株も結局は配当金が利益の源泉だ!という意見もあるでしょう。いずれアマゾンやアルファベットが配当金を支払ってくれるだろうとは思いますが、そんないつから還元されるかわからない不確実性に株主は投資をしているのか?もっとわかりやすい指標があるだろうと私は思います。

私が考える株主の利益とは、ズバリ!『EPS』そのものです。

例えば、あなたが企業の株式を100%買収したとすれば、あなたの企業が生み出す利益は全てあなた(株主)のモノとなります。その使い道は配当金に回すなり、新規の設備投資に回すなり、好きなように決めればいい。EPSは1株当たり利益のことですが、100%株式を買い占めたあなたにとっては、EPSというよりは当期純利益といったほうがしっくり来るかもしれませんね。

株式会社とは本来、企業に投資をして→企業が利益を上げる→投資家に利益を配分する

というシステムになっています。これは最古の株式会社である東インド会社の頃から変わっていない。つまり、突き詰めると当期純利益こそが株主の利益と言えるのです。

毎年利益は積み重なり、稼ぐ力も成長する。だから長期的に見ればプラスサムゲーム

ここで少しB/Sのお話に移りますが、1年間に稼いだ当期純利益は、B/S上では、右下に記載されている純資産の部の『繰越利益剰余金』という科目に積み重ねていきます。そして、次の年も利益を稼いでいく。こうして積み重なった繰越利益剰余金は『株主資本』とも呼ばれています。
先ほども言ったように利益は全て株主のものだということですね。
このように毎年、毎年、繰越利益剰余金が株主資本に積み重なっていくことで、株主資本(株式)の価値も上昇していくことはなんとなくわかるかと思います。
さらに企業の稼ぐ力もどんどん成長していくことで、EPSがどんどん上昇していく。

適正株価=EPS×14.3

この数式が正しければ、EPSが大きくなれば適正株価も上昇していくことになる。EPSが1ドルから10ドルに成長すれば、適正株価も14.3ドル→143ドルに成長するということだ。ただし、EPSが短期的に10倍になることはまずあり得ないため、数年〜数十年の投資期間を設定して、EPSが10倍になるのを待たなければならない。そして、利益が積み重なり、稼ぐ力も成長すれば、当然ながら企業価値というのは大きくなっていくことになる。さらには、株式会社には『継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)』と呼ばれる前提があり、簡単に言えば、株式会社は未来永劫、企業活動を続けて利益を積み重ねていくものだという前提の元に成り立っている

つまり、どんなタイミングで投資をしても、結局株式会社は、毎年毎年、数年先も数世紀先も数億年先も利益を積み重ねていくのだから、長期的に見れば資本家全員が永遠に儲かり続けるプラスサムゲームなのだと言えるのです。

短期的にはゼロサムゲームなのはなぜ?

では、株式投資も短期的に見ればゼロサムゲームと言われるのはなぜでしょう?ゼロサムゲームとは為替など、そのモノの需要と供給のみが価格に影響しており、得をした人の裏には損をした人がいる、トータルで見ればプラスマイナスゼロのゲームのことを指します。株式投資が短期的に見ればゼロサムゲームとなる理由。それは、短期的にはEPSが変動しないからです。

例えば、今日買った株を明日売ったとします。通常、今日と明日の2日間の間でEPSは成長しません。今年のEPSは10ドルという状態なら、今日も明日もEPSは10ドル。利益の源泉であるEPSが変動していないのであれば適正株価も変わっておらず、本来なら今日買った株を明日売る必要はなく、無意味な行動です。適正株価が変わっていないのであれば、日々の株価の変動は為替と同じく需要と供給のバランスで変動しているに過ぎず、短期売買は為替と同様にゼロサムゲームになるよね。というのが株式投資は『短期的にはゼロサムゲーム』の真意なのだと思います。

株式投資をするのであれば長期投資が前提

私はブログを通じて長期投資をすることの大切さを何度もお伝えしています。結局、短期取引はギャンブルでしかなく、長期投資をしないと資本家としての本来の目的である利益の享受を受けるチャンスを自ら捨てているようなものです。だからこそきちんと稼ぎ続けることができる優良企業に投資をし続けることが大切だと言えるのです。

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