コカ・コーラ(KO)は今でもニフティ(素敵な)銘柄なのか?

投資の考え方
スポンサーリンク

米国株の投資関連の本を読んでいると、『ニフティ・フィフティ』というワードをよく目にします。ニフティ・フィフティとは、1970年代前半のアメリカ株式市場で起きた、プチバブルを指します。直訳すると「素敵な50(銘柄)」となり、当時のアメリカの優良銘柄を集めた50銘柄に、投資家の人気が集まった現象のことです。

それらの銘柄に人気が集中した結果、PERは異常なまでに高くなり、1972年の時点でコカ・コーラ(KO)のPERは46.4倍ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は57.1倍マクドナルド(MCD)に至っては、71.0倍にまで上がっていました。今とは状況が違い、これらの企業はまだ成熟しきった企業という訳ではなかったかもしれませんが、1972年当時、米国の10年債利回りが6%程度であったことも考慮すると、明らかに割高と言えるのが分かるはずです。

さて、現在ではすっかり成長株とは言えなくなったこれらの銘柄ですが、株主への還元姿勢は衰えておらず、コカ・コーラとジョンソン・エンド・ジョンソンはニフティ・フィフティバブルの頃にはすでに連続増配を10年近く実施しており、その後現在に至るまで50年以上の連続増配を記録していますし、マクドナルドはニフティ・フィフティバブル崩壊後の1976年から現在まで43年連続増配中です。

とは言え、最近は当時ほどではないにせよ、コカ・コーラのPERが高止まりしていることが気にかかります。現在のコカ・コーラのPERは32.9倍となっており、現在の米国債が2%前後と言っても、割安とは思えません。

さらに同じくディフェンシブ銘柄と言われるプロクター・アンド・ギャンブル(PG)に至っては、PER29.6倍とニフティ・フィフティバブル全盛期の1972年に付けたPER29.8倍に迫る勢いです。

今でもグロース株として認識されているアルファベット(GOOGL)のPERが26.07倍であることから考えても、コカ・コーラやプロクター・アンド・ギャンブルと言った優良な生活必需品セクターの銘柄は過大評価されているように見えます。

現在も当時のニフティ・フィフティ同様、大型優良株に投資が集中していると考えられるので、警戒は怠らない方が良いでしょう。

ただし、当時の『ニフティ・フィフティ』銘柄への投資は失敗に終わったわけではなく、30年後の2002年時点ではニフティ・フィフティのリターンはS&P500指数と比べてわずか0.5%届かなかっただけでした。一方でこれらの銘柄のEPS成長率は平均10%超と、S&P500指数より4割以上も高く、この50銘柄全体で言えば(倒産した企業も含めても)たしかに「素敵な銘柄」達であったのです。

相場にもしもの話はナンセンスですが、相場がピークを越えてこれらの銘柄が割安になったタイミングからニフティ・フィフティに投資していれば、S&P500をはるかに上回るリターンを得ることができたのです。 これらのことから学べるのは、いかにニフティ(素敵な)銘柄であったとしても、いくらで買うかと言うのは重要で、株価が好調で右肩上がりの時に集中投資するのは得策とは言えないということです。長期投資を前提としているのですから、あわてずに値下がりしたタイミングで少しずつ買付をするというスタンスさえ遵守していれば、コカ・コーラもニフティ(素敵な)銘柄であることには変わりありません。

↓ポチっとワンクリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↓こちらもワンクリックいただけると嬉しいです!

タイトルとURLをコピーしました