米中貿易戦争の激化により、先週はファーウェイへの包囲網が一気に進んだ週でした。特にインパクトが大きかったのはソフトバンク傘下の英・ARM社がファーウェイ関連会社との取引を中止することを発表したことですね。ARMの特許を侵害せずにファーウェイがこれからもスマホを作り続けるのは至難の業と言えるでしょう。さて、そんなファーウェイですが、先日、広東省深センに新しい本社社屋ができたことがニュースになっておりました。
東京ドーム25個分、ファーウェイの新社屋
これがファーウェイの新社屋です。北欧のお城でも地方にある安いラ○ホテルでもありません。
大量にある謎の石像。中庭かな?何度もいいますが、これがファーウェイの新社屋です。地方にあ(ry
あまりに広い本社敷地内ではスイス風の電車で移動をするみたいですよ。
めちゃくちゃ無駄遣いだと思いませんか?
これらの写真を見て、もしあなたがファーウェイの株主ならどう思うでしょうか?
私なら、『投資した資金で勝手に無駄なもの作ってんじゃねーよ!』と思います。
ファーウェイの本社敷地内には12の建物が入っており、それぞれが欧州の古都を参考に作られていて、それぞれの建物を先ほどの電車が繋いでいるそうです。
つまり、例えば別の部署の人とミーティングやコミュニケーションを取るために、電車の時刻表を気にしながら仕事をしなければならないということです。これって明らかに無駄遣いですよね。中国の見栄っ張りな部分が全面的に出ているように感じます。
バフェット氏、「無駄遣いをする企業に投資すべきではない」
世界一の投資家、ウォーレン・バフェットも、本社ビルに無駄にお金をかけるような企業には投資すべきではないとハッキリと言っています。まさにファーウェイの社屋はそれに当たると思いませんか?実際、バフェット氏が会長を務めるバークシャーハサウェイ(BRK)は米国ネブラスカ州・オマハという片田舎にあり、社内は莫大な利益を生み出している投資会社とは思えないほど質素だそうです。ご本人が率先して実施されているからこそ、言葉に真実味があると言えるでしょう。
米国株は株主優先
確かに、米国にも豪華な本社ビルを保有する企業はあります。しかし、米国株式市場は株主への還元意識が大変高いです。世界一株主フレンドリーな市場であると言っても過言ではありません。
そのため、利益を優先して還元されるのはあくまで株主。そのあとはできるだけ効率的に設備投資などに資金が割り当てられていきます。その点、中国株は暴落時に大株主が取引を停止させられたり、共産党によって情報統制がされ、適切な情報が入ってこなかったりと、およそ株主フレンドリーとは言えません。その点では日本企業も同様で、株主へ利益を還元しようという意識がとても低いですよね。
これだけ社屋に莫大な資金をかけるということはそれだけファーウェイの株主が軽んじられているという証拠ですよね。今後、ファーウェイの立場は一層悪くなるでしょうが、果たしてこの規模の本社社屋を維持し続けることができるのでしょうか。どちらにせよ、投資家としては中国や日本に投資をする必要は全くなく、素直に米国市場に集中投資をし続けるのが最も安心できる投資法だと確信しました。