【悪夢】リーマンショックの悪夢をまだ市場は覚えているか

投資の考え方
スポンサーリンク

このところの米国景気はかなり減速感が鮮明になりつつある。例えば、企業の景況観をあらわすISM景況観指数は、5月の製造業が52.1ポイント、4月の非製造業が55.1ポイントとなった。ISM景況観指数は50ポイントが景気判断の分かれ目であり、製造業、非製造業とも直近ではまだ50ポイントを上回ってはいるものの、いずれも昨年9月から低下基調を強めている。

このような米国経済の先行きに対する懸念は債券市場にも如実に現れている。米国の10年物国債利回りは6月3日に2.07%まで低下した結果、景気後退のシグナルである『逆イールド』が発生している。逆イールドとは、過度な金融不安、急激な政策変動により短期金利が急騰し、長期金利を大きく上回った状態のことで過去の実績では逆イールドが強まると1~2年以内にはリセッションをしている。

株価が暴落するのは、過去の暴落の記憶を忘れ市場参加者が有頂天になった時だと言われている。つまり、過度な楽観論が市場全体を過大評価し、何かがきっかけで暴落するという歴史を繰り返してきたということです。では、過去数年間で株式市場が過度な楽観論を唱えていたかと言われると、答えはNoだと感じます。というより懐疑的な中で市場が成長してきたと感じられます。

やはり2008年~2009年のリーマンショックの記憶はそれほどに色濃く、いまだに市場参加者の記憶に鮮明に残っていると考えるのが妥当な気がします。その根拠に、リセッション直前というのに銀行株のバリュエーションは依然として低く(低く見える)、JPモルガン(JPM)のPERは11.92倍、ウェルズファーゴ(WFC)10.87倍、バンク・オブ・アメリカ(BAC)で10.37倍です。バフェット氏が銀行株を買いあさっていることからも分かる通り、確かに割安と言える水準に感じます。

一方で、生活必需品セクターのバリュエーションは高く、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)のPERは25.38倍、歯磨き粉でおなじみのコルゲートパルモリーブ(CL)のPERが26.87倍です。アルファベット(GOOGL)がPER26.2倍、マイクロソフト(MSFT)が27.98倍であることを考えると、ディフェンシブなはずの生活必需品セクターの評価が高すぎるようにも感じます。

これらのことから、まだ市場関係者はリーマンショックの恐怖体験を覚えており、保守的になっているのではないかと考えられます。とはいえ、低金利が依然として続き、フィンテックの台頭により、収益性が悪化し、もはや不要とも言われている銀行株のPERは今の水準が妥当なのかもしれませんし、リセッション入りが現実のものとなった場合、どれほど落ち込むのか、推測することはできません。我々にできるのは、市場がどうあれ優良株に投資をし続けるという姿勢を一貫することにすぎません。将来のことはどうなるかわからないことから、過度な楽観論はもちろん、過度な悲観論も投資判断の邪魔にしかならないことをあなたは覚えておく必要があるでしょう。

↓ポチっとワンクリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↓こちらもワンクリックいただけると嬉しいです!

タイトルとURLをコピーしました